業界は、しっかりした目標をもって、一致団結していかなくてはなりません。感染拡大防止を取りながらツアーを行うために、男子・女子・シニアの各ツアーと日本ゴルフ協会(JGA)、日本ゴルフトーナメント振興協会(GTPA)が一体となってガイドラインを作ったことは、以前にもお話ししました。今後は、もっと前向きな方向で進んでいくことと思います。
ツアー以外の部分ではどうでしょうか。日本のゴルフ業界には、様々な組織があります。私が理事を務めていた日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)もそのひとつです。それぞれが、様々な活動をしているのですが、まとまって活動することで物事が進むことも少なくない、と感じるのが正直なところです。
もう一つ、気になるのが、「ゴルフが強くなればいい」という傾向が強いように感じられることです。強いゴルファーを作るのは『強化』であって『育成』とは違います。ゴルフを通じて子供たちを育てる『育成』にもっと力を入れることが大切なのではないでしょうか。マナーや常識という教育の部分をないがしろにして、強くなることばかりを考えてしまっては、本当のゴルフの良さが伝わらない気がします。
ジュニアの『育成』には、保護者が必ず存在します。保護者と指導者が手を取り合って、強いゴルファーを作ること以前に、ゴルフを通じた豊かな人間性を育てることが何よりも大切だと思います。
JLPGAが主催者のみなさんと交渉を続けてきた放映権の問題についても、ツアー同士が一緒になって考え、行動したらどうだったかな?と、今になって思うことがあります。時間はかかると思いますが、もう少し違ったやり方ができたかもしれません。