だからと言って、そういった選手たちに影響されたわけではないという。てっきり同級生でしかも出産を経ての優勝だった若林を見て刺激をもらったのかと思ったが、「受けてないですね」と笑いながら否定する。
「逆にただ、すごいなってなりました。私も頑張ろう、ではなくて、単純に子育てしながら試合に出るってすごいなと。私はただただゴルフがしたくて耐えられなくなって試合に出たいなと思ったタイプ。尊敬しますよね。子育てしながらやっているプロを見ると純粋にすごいなと思います」
来年からは、その「すごい」の一人になるわけだが、まだ実感はあまりない様子。「本当に家族の支えがないとできないことなので、ありがたくチャレンジできたらなと思います」。夫の谷口拓也は今年谷原秀人のキャディとして2勝を挙げた。「苦しんでいる姿を見ていたから、ただただうれしいです」というのが正直な感想。ただ、その分来年も夫はオフから谷原メインの行動となる。担いでもらう予定は?と聞くと、「ないわけじゃないですが、それなら子育てしてもらいたいかな(笑)」と忙しい夫婦だけに、そのあたりの調整は簡単ではない。
ツアーを撤退してからのこの2年、クラブを握らず、子育てに奔走する時間が主で夫の活躍も含めてゴルフは外から見ることがほとんだった。だが、来季以降につながりそうな部分も少なくない。「また試合に出たい」という前向きな気持ちがまず1つ。そしてロープの外に出て解説をしたことで見えてきたこと、変わったことも。
「選手を見るようになりましたね。今までは私は私と思っていて、人のゴルフはちゃんと見ていなかった。でも、解説となればどういうゴルフをしているのか、どういう思いでやっているのかを知らないといけません。だから見ました。すごく勉強になりました」