穏やかにほほ笑む日頃の姿からはそんな風には見えないが、将来の米ツアー挑戦もにらんでの日本参戦。タイの選手ではごく当たり前だが、流ちょうに英語を話す上、頭の回転もすごく速い。内面は極めてシャープな選手なことが、話してみるとよくわかる。
タイの選手の強さのヒミツを尋ねると「アリヤとモリヤだけではなくて、みんなお互いに助け合い、高め合うことができる。それにお互いにスマイルならケンカにならないでハッピーになれるでしょう」と、笑顔でさらりとかわしたが、ポジティブシンキングの極み、と言い換えることもできる。
もちろん、まだまだランクンのランキングはタイエイの中で5番目と五輪出場には及ばない。だが、その優勝が、タイのゴルファーたちの層の厚さを示したのもまた事実。
男子でも、アジアや欧州、日本ツアーで実力を示す選手が多く、こちらも五輪の台風の目になりそうな気配のあるタイ勢。日本勢がメダルを獲得するためには、男女ともにこの面々を上回る成績を出す必要がある。
男子は松山英樹、女子なら畑岡の出場が濃厚で、それぞれもう1人が激戦となる見込みの五輪日本代表。大一番の舞台に立ってからも、強豪との戦いが待っている。ランクン優勝でタイ勢の底力が改めて感じられた。(文・小川淳子)