JGTOツアー
国内男子
宮里優作の72ホールノーボギーは「優勝よりも大きなもの」【ツアーの深層】
宮里優作の72ホールノーボギーは「優勝よりも大きなもの」【ツアーの深層】
配信日時: 2017年10月10日 03時28分
さらに、宮里は選手会長としての職務も全うしている。スポンサーへのあいさつ回りから、ファンとの交流など多岐にわたる業務をこなしながらの今季3勝目に、「選手会長をやりながら勝つだけでもすごいこと。これで3勝目、改めて敬意を表しますよ。また自分が住んでいるところで勝つのも難しいことなんです」。今季は現在居を構える愛知で2勝、生まれ故郷の沖縄で1勝を挙げている宮里。そうした地元&準地元で勝っていることにも田島は同じプロとして感嘆していた。賞金ランクも首位に返り咲き、これからも選手として、会長としてツアーを名実ともに引っ張る存在になりそうだ。
・若手がベテランに勝つのに必要なこと
この大会では22歳の池村寛世と25歳の大堀裕次郎が最終日最終組で宮里と優勝を争った。2人は3位タイに終わったが、若い選手にとっては「いい経験になったと思う」とこれを糧に一皮向けることを期待していた。優勝した宮里や2位に入ったベテラン・片山晋呉にこの試合のような伸ばしあいで勝つには「100〜120ヤードのショットをどれだけチャンスにつけられるか。その精度を上げていかないと。ベテランの選手たちは、そこで戦っているので。そこが上手くなれば勝つチャンスはあると思います」。若手たちにはさらなる精進が必要なようだ。
また、2日目に70歳のジャンボこと尾崎将司が3バーディ・2ボギーの“70”で回り、2013年の「つるやオープン」2日目以来、自身2度目のエージシュートを達成した。残念ながら予選を突破することはできなかったが、「本当にスゴいと思います。世界広しといえど、誰もできないですよ。70歳になって70で回れって。レギュラーツアーのセッティングですよ」。宮里とジャンボの2つの偉業、類まれな心の力と技量を持つ2人が国内ツアーを大いに盛り上げた1週間となった。
解説・田島創志(たじま・そうし)/1976年9月25日生まれ。ツアー通算1勝。2000年にプロ転向し、03年『久光製薬KBCオーガスタ』で初日から首位を守り、完全優勝。青木功JGTO(日本ゴルフツアー機構)体制では、トーナメント管理委員会 コースセッティング・アドバイザーを務める
・若手がベテランに勝つのに必要なこと
この大会では22歳の池村寛世と25歳の大堀裕次郎が最終日最終組で宮里と優勝を争った。2人は3位タイに終わったが、若い選手にとっては「いい経験になったと思う」とこれを糧に一皮向けることを期待していた。優勝した宮里や2位に入ったベテラン・片山晋呉にこの試合のような伸ばしあいで勝つには「100〜120ヤードのショットをどれだけチャンスにつけられるか。その精度を上げていかないと。ベテランの選手たちは、そこで戦っているので。そこが上手くなれば勝つチャンスはあると思います」。若手たちにはさらなる精進が必要なようだ。
また、2日目に70歳のジャンボこと尾崎将司が3バーディ・2ボギーの“70”で回り、2013年の「つるやオープン」2日目以来、自身2度目のエージシュートを達成した。残念ながら予選を突破することはできなかったが、「本当にスゴいと思います。世界広しといえど、誰もできないですよ。70歳になって70で回れって。レギュラーツアーのセッティングですよ」。宮里とジャンボの2つの偉業、類まれな心の力と技量を持つ2人が国内ツアーを大いに盛り上げた1週間となった。
解説・田島創志(たじま・そうし)/1976年9月25日生まれ。ツアー通算1勝。2000年にプロ転向し、03年『久光製薬KBCオーガスタ』で初日から首位を守り、完全優勝。青木功JGTO(日本ゴルフツアー機構)体制では、トーナメント管理委員会 コースセッティング・アドバイザーを務める