JGTOツアー
国内男子
【男子ツアーの深層】優勝争い終盤の“勝負の分かれ目”を感じ取れる二人の経験値
【男子ツアーの深層】優勝争い終盤の“勝負の分かれ目”を感じ取れる二人の経験値
所属 ALBA Net編集部
標 英俊 / Hidetoshi Shimegi
配信日時: 2016年11月7日 22時10分
一人目の池田はその意図を読んでピンを狙ってきているはず。谷原も池田のショットを見た上で“ピン左のラフに外れても寄るな”とリスクヘッジしながら、“勝負の分かれ目の気配”を感じ取ってピンハイを狙ってきた。そして両者ともバーディチャンスを創出。二人の判断力とショット力のレベルの高さがわかるハイライトです(田島)」
“必死の2パット”を強いられた稲森は「16番は乗りましたが、ポジションが悪かった。上って下ってのパットで距離感が合わなかった。強く入りすぎてオーバーしたあとの返しも決まらず…」と振り返ったが、「ものすごい難しいファーストパット。どんなパット巧者でも寄せるのは難しいと思います。ロケーションの意図を読めなかったのか、単純なミスなのか…。どちらにせよ“ミスをしても左サイド”という選択はできていなかった(田島)」と悪い意味で意図通りの罠にハマッてしまった。
「谷原は1.5mのバーディパットはバーディを決めましたが、池田はわずかに外れた。出だしのラインがほんの少しだけ窪みの傾斜にかかっていたアンラッキーもありました。1つ差を詰めた谷原は、続く17番での連続バーディで追いつきました。プレーオフでは“谷原のパッティング力”が光りましたが、正直どちらが勝ってもおかしくなかった。やはり一番のターニングポイントは、谷原の経験値と技術、そしてメンタル面のすべてが集約された16番だったと思いますね(田島)」
■ 稲森の揺れる心理面が垣間見えた15番での“3番ウッドの選択”
16番で3パットのボギー後、17番でも連続ボギーとし、最終18番を迎える前に優勝争いか脱落してしまった稲森。田島氏は、稲森の16番での攻め方は“15番のティショット時の選択が尾を引いていたのではないか”と推測する。
「稲森は15番でこの日初めて3番ウッドを持ってティショットを打ちました。最終日の緊張感から、生命線であるフェアウェイキープができていなかったので、確実性を高めるための選択でしたが、結果はラフ。ここで彼の流れがなくなってしまったと思うんです。
“必死の2パット”を強いられた稲森は「16番は乗りましたが、ポジションが悪かった。上って下ってのパットで距離感が合わなかった。強く入りすぎてオーバーしたあとの返しも決まらず…」と振り返ったが、「ものすごい難しいファーストパット。どんなパット巧者でも寄せるのは難しいと思います。ロケーションの意図を読めなかったのか、単純なミスなのか…。どちらにせよ“ミスをしても左サイド”という選択はできていなかった(田島)」と悪い意味で意図通りの罠にハマッてしまった。
「谷原は1.5mのバーディパットはバーディを決めましたが、池田はわずかに外れた。出だしのラインがほんの少しだけ窪みの傾斜にかかっていたアンラッキーもありました。1つ差を詰めた谷原は、続く17番での連続バーディで追いつきました。プレーオフでは“谷原のパッティング力”が光りましたが、正直どちらが勝ってもおかしくなかった。やはり一番のターニングポイントは、谷原の経験値と技術、そしてメンタル面のすべてが集約された16番だったと思いますね(田島)」
■ 稲森の揺れる心理面が垣間見えた15番での“3番ウッドの選択”
16番で3パットのボギー後、17番でも連続ボギーとし、最終18番を迎える前に優勝争いか脱落してしまった稲森。田島氏は、稲森の16番での攻め方は“15番のティショット時の選択が尾を引いていたのではないか”と推測する。
「稲森は15番でこの日初めて3番ウッドを持ってティショットを打ちました。最終日の緊張感から、生命線であるフェアウェイキープができていなかったので、確実性を高めるための選択でしたが、結果はラフ。ここで彼の流れがなくなってしまったと思うんです。