ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ

プロの“棒”と真逆!ARCHの中調子『セレスト』は、アマのための“重・柔”な練習器具的存在だった!

プロの“棒”と真逆!ARCHの中調子『セレスト』は、アマのための“重・柔”な練習器具的存在だった!

ARCH SHAFTがついに今年、万人向けの中調子『セレスト』を発売! 完成したラインナップをよく知る奥山ゆうしプロと飛田愛理さんにその使用感を直撃した。(撮影・山代厚男)

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年5月15日 17時12分

「ARCH SHAFT」は、ウルトラハードなシャフトとは対極に位置する、しなやかなシャフトとして知られている。にもかかわらず、PGAツアー選手より速いHSのドラコン選手たちがこぞって使うのは「曲がらないから」「復元が間に合うから」だとか。そんなに都合の良いことがあるのか? 長く使用する人気インフルエンサーの奥山ゆうしプロと、飛田愛理さんの2人に使用感を詳しく聞いた。
 

赤い先調子の『ROSSO』から青い『CELESTE』に!

 
2人とも一昨年発売の赤い先調子の『ROSSO』から使い始めたと言い、その次に出た元調子の『NERO』も打っているが使わず、今年出たばかりの青い中調子の『CELESTE』に好反応というのは共通。そもそも、アーチの特徴をどう捉えているのだろう。奥山プロがこう話し出す。

ARCH SHAFT 『Natural 9 Series CELESTE』

ARCH SHAFT 『Natural 9 Series CELESTE』

「普通、HSの速い人って『先調子』に拒否反応が起きるじゃないですか。僕もアーチを打つ前は『絶対、先調子だけはムリ!』と決めつけていたんです。でも、赤い『ROSSO』を打ってみたら、他社の先調子のイメージとは全然違って、とにかくインパクトの再現性がすごく上がって、全然暴れないんですよ。他社のモノだと過去にスピン量がすごく増えたり、走り過ぎて左OBしたり暴れてきたのに……。

2人とも先調子の『ROSSO』から入ったようですが「他社の先調子より全然切り返しで滑らか」と声を揃える

2人とも先調子の『ROSSO』から入ったようですが「他社の先調子より全然切り返しで滑らか」と声を揃える

聞けば『手元剛性が低く、切り返しからしならせられるのがアーチの特徴』と知りました。他社の先調子は手元ガチガチで先だけゆるいモノが多かったけど、アーチの『ROSSO』はそこが違ってウソのように再現性のいい先調子。その時試したのは、冬場だったので余計に赤がハマっていたのですが、気温が高くなってきたら今回の中調子の青の『CELESTE』も検討してます」(奥山)
 
浅井淳一社長に、この「アーチらしさ」について聞くと、開発者や自身のシャフト哲学についてこう説明してくれた。

「アーチのモノづくりの哲学として、ツアープロのためではなく、アマチュアのようにシャフトに仕事、お助けをして欲しい人のためのモノであることが根底にある部分。アマチュアの方は、シャフトに飛距離や方向性、曲がり幅の軽減などの恩恵を受けたい人達ですが、ドラコンプロもそういう意味では同じくシャフトの恩恵を受けたいゴルファーですよね。

ドラコン競技者に支持を頂いたのは予想外でしたが、同じ事なのかと。ツアープロはその技術や体力から【シャフトは余計なことをするな】と、棒のようなモノを求めて【自分のスイングで操作する】という考えがあります。それだと、筋力も技術もないアマにはひたすら難しいモノになってしまいます。
 

練習器具で「軽・硬」ってありますか?

 
だから【当社は切り返しで手元がしなやか】が基本。昔から素振り棒など練習器具に軽いとか硬いとかって記憶にありますか? ほぼ、重いとか柔らかいものしかないでしょう? 再現性のいいスイングは、そんなナチュラルな動きの中でこそ作られるモノなので、我々のシャフトはしなり量が多め。でも、きちんと復元させるために高弾性素材を使うんですね」(浅井氏)

「赤のROSSOが最も復元する動きの幅が大きなタイプですが、他社の先調子のようには暴れません」(奥山プロ)

「赤のROSSOが最も復元する動きの幅が大きなタイプですが、他社の先調子のようには暴れません」(奥山プロ)

この話に、深く頷く奥山プロ。「高弾性をフルレングスに」と聞けば、昔からピンピンしてハードなモノを想像しがちだが、ナチュラルに切り返しで手元側が追従してくれる上、ビジネスゾーンの入口からインパクト終わりまでの重要な場所で、それぞれ復元速度と大丈夫な幅というか、仕事してくれる感が凄い」と言う。
 
「今回で、先・元・中の3種類が完成しましたけど、それぞれ切り返しで手元のしなりを感じる中で、復元のタイミングと幅が3タイプとも違う感じですね。赤い先調子の『ROSSO』が最も軽量かつ一番ゾーンが広い感じで、ボールの前後80センチくらいの幅でしっかり仕事する感じで、つかまりも上がり方もよくなるイメージ。

反対に、重めで元調子の黒い『NERO』は、先端の動きが抑えられて仕事をする範囲は狭いですが、その分ハードなインパクトに耐えてくれますね。最後に、最新の青い中調子の『CELESTE』は、最も間口の広いクセのない中間タイプ。適度に仕事をしてくれて、マイルドな復元感でタイミングも取りやすく、ストレートに打ちやすい」(奥山)
 

温かくなって赤だと左にいくので青に(飛田)

 
「シャフトの細かな設計や特徴などは分からない」というものの、赤い『ROSSO』を一昨年の冬から使ってきた飛田さんは「今年になって青の『CELESTE』に替えたんです」。先調子から中調子への移行は、現在「ピッタリとハマっている」とか。

「アーチに替えたのは一昨年の冬なのですが、その時は【赤】でした。すごく調子も良かったし飛距離も出せるので気に入っていたんですけど、温かいとつかまり過ぎることもあったので、今年【青】に替えたんです。狙い通り、つかまり過ぎが抑えられて、少しスピン量も減ったかな。赤も青も両方とも普通にタイミングが取りやすくて打ちやすいです」(飛田さん)

言葉どおり、トラックマン計測で長距離を放つ飛田さん。改めて『ROSSO』を打ってもらうと、右から大きく戻る球を連発し、最大263.5ydをマーク。現在使う『CELESTE』を打ってもらうと、ややスピン量の抑えられた落ち着きのあるストレート系の弾道になり、最大飛距離は『ROSSO』の方が勝るものの、安定性に優れる結果に。
 

練習器具的な存在で、アマチュアど真ん中!

 
この結果を見守り、「やっぱりナチュラル9シリーズで、『CELESTE』は本当にど真ん中ですね。重量も50g台で女子プロだけじゃなく、幅広い層の真ん中の重さで、ど真ん中のしなり方。練習器具的といいますか、動きがあるのに復元に優れる点が、打てば分かるはず」と奥山プロ。

ちなみに、飛田さんの飛ばしを見て触発されたのか、奥山プロは「ROSSOは軽量が特徴ですけど、HS50m/s近いスピードで振っても全然安定させられるところを見せますよ!」と話し、強烈なインパクト音と共に、310yd弱のキレイなドローを記録。
 
「これから暑くなっていきますけど、どれだけしならせても復元が決まりやすいのがアーチの特徴。ナチュラル9シリーズの赤・黒・青の中で必ず合うものを探せると思いますし、切り返しからしなりを感じて体に巻き付くようにシャフトが増えて、スイングも良くなる可能性大ですね!」と締めくくった。(編集部M・K)

✦取材協力/ARCH TOKYO
東京都品川区東品川2-3-10 シーフォートスクエア
TEL/03-6712-4151 営業時間10:00〜19:00
(最終フィッティング予約19:00)※日・祝は定休
https://www.arch-golf.com/

ギア 週間アクセスランキング


おすすめコンテンツ

関連サイト