ステップ・アップ・ツアー
カストロールレディース
新人V一番乗りへ 灼熱のバーディ合戦を引っ張る“ルーキーズ”
神谷和奏、吉澤柚月の両ルーキーが初の首位発進を決めた。
配信日時:2024年7月24日 23時30分
<カストロールレディース 初日◇24日◇富士市原ゴルフクラブ(千葉県)◇6468ヤード・パー72>
節目の15回目を迎えた「カストロールレディース」。その初日はルーキーの吉澤柚月と神谷和奏が6アンダー・首位発進を切った。今季はまだ下部ステップ・アップ・ツアーでのルーキー優勝がなく、96期生一番乗りの期待がかかる。
吉澤はこれがステップ2試合目。開幕からレギュラーツアーで戦っていたが、夏場からはステップとの二刀流。初出場の試合ではプレーオフの末2位に入る活躍を見せた。
5番からは4連続バーディを奪い、前半だけで5バーディの見事なスタートダッシュを決めた。「知らない間に5アンダーまで伸びていました」という会心の出だしだったが、後半では“欲”をのぞかせた。「後半も前半と同じようにいきたいと雑念が入ってしまって、やるべきことに徹せられませんでした。でも、スコアを崩さずにまとめられたのは良かったと思います」。パーを並べ続けて迎えた17番パー5では2.5メートルを決め切り、これで首位に並んだ。
レギュラーツアーでの経験が生きている。「試合だとアドレナリンが出て、10ヤードも飛んでしまうんです。番手を思い切って下げてみたら、タテ距離が合うようになりました」と、アイアンの番手選びに変化があった。ステップはセルフプレーだが、自分で考えながら、いいイメージを作っていくことを大事にしている。
首位発進については、「すごくうれしいです。ここまでできると思っていなかったので、ほっとしています」と笑みをこぼす。目標は1日5アンダー。初日はクリアした。「あしたもあさっても、自分のゴルフで5アンダーを目指していきたい」。2日目も伸ばし合いを引っ張っていくつもりだ。
同じく首位に立った神谷は、JLPGA初の“ママさんルーキー”。会場の託児所を利用しながら奮闘している。2オンイーグルを奪うなど、こちらもボギーなしの会心のラウンドだった。
「暑くてプレーすることに必死でしたが、決めたいところで決められました。ボギーを打っても仕方がないという考えで回っていました。結果的に良かったですし、すごく楽しいラウンドでした」と暑さを吹き飛ばすような明るい声で一日を振り返った。
バーディ合戦の先頭に立ったが、「(これまでの試合で)上位でいることを死守したいために、ピンを狙うことやパッティングを打つことが怖くなってしまったことがあった。守ってしまうゴルフにならないように、意識して楽しんでプレーしたいです」と2日目を見据える。アグレッシブなプレーが信条の若きママさん。灼熱のカストロールで魂を熱く燃やしている。
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