<アジア・パシフィック女子アマチュア選手権 初日◇9日◇シンガポール・アイランドCC(シンガポール)◇6343ヤード・パー72>
氷のうを作っても次のホールではその氷が溶けてしまうほどの過酷な暑さのなかでの初日は、選手たちにとってタフな一日となった。2021年大会覇者として臨む橋本美月(東北福祉大2年)は2バーディ・4ボギーの「74」でプレー。2オーバー・28位タイとタイトル奪還に向けてはやや出遅れるスタートとなった。
「予想はしていたけど、風があってこの暑さなので結構暑い」と、太陽が強く照り付け、湿度も高い蒸し暑いコンディション。全体の最終組として10番からティオフしたが、バーディを先行させるも連続ボギーで一歩後退。それでも折り返す18番パー5ではベタピンアプローチをみせてイーブンで折り返したが、後半は2つのボギーで流れを取り戻すことはできなかった。
スイングのフィニッシュでは手を放す場面が度々見られ、「ショットが荒れていた」と振り返る一日。プレー中には立て直すきっかけをつかもうとしたが、「改善できそうなポイントが見つかったり見つからなかったり、そういうのを繰り返して、結局見つからないまま(終わってしまった)」と悔しさの残る初日となってしまった。
それでも自身が課題として挙げる“メンタル面”ではよかったこともある。「うまくいかないショットが多くてストレスがかかるなかで、耐えるプレーも出来たと思う」とポジティブに捉えている。
首位とは大きく差が開いたが、残り3日間ある。「迷わず打つことが重要。とにかく楽しむことを忘れないように、4日間プレーできるように頑張りたいです」と気負いすぎず、まずは上位に浮上しての決勝ラウンド進出を図る。
【日本勢の初日コメント】
■寺岡沙弥香(3アンダー・5位タイ)
「ドライバーとパターの調子が悪いなかで、アンダーで回れたのは自信になります。グリーンにもちょっとずつ慣れてきたので、まだ伸びしろがあると感じました。ラッキーバーディもあったり、諦めずにいまできることをやろうとできたのがよかったです。結局はガッツです(笑)。まだ順位を意識するような日ではないので、取りこぼしがないように、ノーボギーで回りたいです」
■荒木優奈(2オーバー・28位タイ)
「ボギー先行でそのあとバーディで盛り返せたけど、最後3ホールが連続ボギーで出遅れてしまってよくなかったです。パターが全然入らなくて、最後までその原因を見つけられませんでした。パットが入らないとスコアも出ないと思うので調整します。アンダーを目指して頑張ります」
■手塚彩馨(2オーバー・28位タイ)
「途中暑さでクラブが重く感じて、いつもと違う感覚でした。そこでスコアを落としてしまって、体をもう少し冷やしたいです。風はあまり気にならなかったです。きょうはトリもあったし、ボギーが多かったので、ミスを少なくできるようにしたいです」
■吉田鈴(3オーバー・41位タイ)
「スコア的にはよくなかったですが、どうにもできないくらい悪いわけではない。4日間ありますし、これから調子を上げていきたいです。パッティングを練習して流れをつかめるようにしたい。アンダーを出して、なるべくボギーを少なくできたらと思います」
■上田澪空(8オーバー・76位タイ)
「前半は良かったのですが、集中力が切れちゃいました。調子的にはハーフをイーブンで回れるくらいのいい感じですが…(前半9ホールは2バーディ・2ボギー)。後半巻き返してきていたのに、パー5でボギーを打ってしまって、次のホールに切り替えずに行ったら、池に入れて3パットというのがあって切り替えられませんでした。気持ちの切り替えを頑張ります」