40歳以上の女子プロを取材する機会が多いこともあるが「全米シニア女子オープン出場を目標にしたい」と口にする者は、驚くほど多い。それほど、彼女たちの多くは試合に飢えている。1987年に米女子ツアー賞金女王になった岡本綾子と世代こそ違うが、同時代に活躍していたインクスターが、今でも元気で実力を保っていることは、多くの人たちにとって励みにもなっている。
プレーできる期間が長いのが、ゴルフの良さでもある。ツアー第一線で踏ん張れるのにはもちろん限界があるが、それでもシニアの世界で活躍できるとなれば、その良さはさらに広がるはずだ。にもかかわらず、女子選手の活躍の場は、年齢とともに狭められていく。男子なら、欧米でシニアツアーの大会が数多く行われており、日本でも18試合ある。
平均寿命は、世界でみても男性が69・8歳、女性が74・2歳。世界トップクラスの日本で見ると男性は81・1歳(第2位)女性が87・1歳(第1位)。いずれも圧倒的に女性の方が長生きだというデータがある(2018年WHOの統計)。それを考えても、もっとシニア世代の女性が活躍できる場が増えるのが自然の流れだ。ゴルフというスポーツを広め、女子プロゴルファーと言う職業をアピールするためにも、そういった動きが加速することを望みたい。(文・小川淳子)