契約フリーらしいと感じるのは、地クラブのMIRAI GOLFの『TINIT』のフェアウェイウッドが入っていること。ソールの奇麗さを考えるとテスト中だったと思います(結局、試合では使用せず、以前のフェアウェイウッドを使用)が、このフェアウェイウッドは、ソールに丸み(バルジ&ロール)があって抜群に抜けが良いのが特徴。それは、飛ばし屋ではない彼女にとって、フェアウェイウッドも「グリーンを狙うクラブ」の位置付けのクラブとして考えている、ということです。
武尾選手のセッティングで面白いところはここにあります。ドライバー、スプーンとそれ以下の番手で明確に用途、使い方が分かれているんです。
ドライバー、スプーンは距離を出すときのクラブとして滑らすように打つ。主な用途はティショットであったり、長いパー5の2打目でできるだけ前に運ぶときに使うもの。逆にクリーク以下は全てピンを攻めていくクラブ。だから、飛距離性能以上にテストしている『TINIT』フェアウェイウッドのような抜けの良さ、またPINGのユーティリティはアイアンのように使えるクラブを選んでいる。3番と5番以下で明確に求めるものが違うから、大きく傾向の変わったモデルが入っているんですね。いわゆる距離の階段、という考えとは違った明確な意図がある。
決して飛ばし屋でない彼女ならではともいえますが、この組み合わせはアマチュアのみなさんにもオプションの一つとしてぜひ考えて欲しいです。例えば「明日行くコースはいつもよりもかなり長い」、「疲労や体調不良などで、どうしても飛距離が落ちてしまっている」といった状況ときにこういったセッティングをするという選択肢も持っておくと、平均スコアはグッと上がると思いますから。
テストしているという状況を見るように、まだフェアウェイウッドががっちりと固まっているとはいえませんが、もしかしたらフェアウェイウッド以外のハイブリッド以下の番手に関しては、開幕の時点ですでに信頼感と自信を持っていたのかもしれません。だからこそ、先週の「スタジオアリス女子オープン」での2位という好成績につながったと思います。

