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飛び系アイアンを使えないタイプ 大江香織のUT選び【契約フリーから学ぶクラブ選び】
飛び系アイアンを使えないタイプ 大江香織のUT選び【契約フリーから学ぶクラブ選び】
配信日時: 2019年4月3日 03時14分
大江さんは、取材などをさせてもらうたびに感じるのが職人肌だということ。だからこそ、クラブに試行錯誤しているということを感じさせる14本ですね。これは本人に聞いたわけではないですが、本人に明確な技術があるだけに一番の課題は飛距離なのではと感じます。あとはパター。つまり最初と最後のクラブがテーマ。
ツアーに飛ばし屋が増えてくる中でコースセッティングの総距離も年々伸びていく。その中で、セカンド以降で少しでも短い番手でピンを狙いたい。ただし、今はそういうゴルファーに向けた、いわゆる“飛び系”のアイアンが数多く出てきている。ドライバーの飛距離アップができなくても、二打目を短いクラブで打つことができる時代。
ただ、大江選手はその選択肢をとらなかった。なぜかというと、これも職人肌的な側面なのですが、彼女の場合は飛距離を出すクラブと、ピンを狙い撃つクラブの役割を分けて考えるタイプじゃないかとみています。彼女の技術感覚ではアイアン以下はウェッジ的に考えているんじゃないかと。アイアンに求めることは飛距離ではなく距離感。そして操作性も欲しい。だから飛び系は使わないと推測します。
セッティングの中で、彼女が選んだウッドは「間違いなく飛ぶ」から使っているとみます。だからこそアマチュアは彼女のクラブセッティング、特にウッド類の動向に目を向けるべき。ヘッドスピードも皆さんが極めて参考になるヘッドスピードなので、クラブにかける負荷でいうとアマチュアに近いです。割とせわしなく振っていくタイプなのに距離は出る方ではないことも、共感しやすいのではないでしょうか。彼女が飛ぶと思って選んだクラブは、ほぼアマチュアの方でも飛ぶクラブです。
その中で注目して欲しいのが、3本入ったユーティリティのオノフ『フェアウェイウィングス』ですね。このクラブは昨年3勝を挙げた黄アルム選手(今年からグローブライドとクラブ契約)や福田真未選手といった契約を結んでいない選手も取り入れる隠れた名器。ウッド類は海外ブランドのものがいいといったイメージが強いですが、オノフも飛びます。まぁ片山晋呉選手が監修しているんだから間違いないですよね。「飛び系アイアンはちょっと…だけど二打目に困っている」という方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
解説・筒康博(つつ・やすひろ)/プロコーチ・フィッター・クラフトマンとして8万人以上のアドバイス経験を生かし、現在は最先端ギア研究所『PCMラボ』総合コーチ、インドアゴルフレンジKzヘッドティーチャーを務める。ALBA本誌ギア総研をはじめ様々なメディアでも活躍している。
ツアーに飛ばし屋が増えてくる中でコースセッティングの総距離も年々伸びていく。その中で、セカンド以降で少しでも短い番手でピンを狙いたい。ただし、今はそういうゴルファーに向けた、いわゆる“飛び系”のアイアンが数多く出てきている。ドライバーの飛距離アップができなくても、二打目を短いクラブで打つことができる時代。
ただ、大江選手はその選択肢をとらなかった。なぜかというと、これも職人肌的な側面なのですが、彼女の場合は飛距離を出すクラブと、ピンを狙い撃つクラブの役割を分けて考えるタイプじゃないかとみています。彼女の技術感覚ではアイアン以下はウェッジ的に考えているんじゃないかと。アイアンに求めることは飛距離ではなく距離感。そして操作性も欲しい。だから飛び系は使わないと推測します。
セッティングの中で、彼女が選んだウッドは「間違いなく飛ぶ」から使っているとみます。だからこそアマチュアは彼女のクラブセッティング、特にウッド類の動向に目を向けるべき。ヘッドスピードも皆さんが極めて参考になるヘッドスピードなので、クラブにかける負荷でいうとアマチュアに近いです。割とせわしなく振っていくタイプなのに距離は出る方ではないことも、共感しやすいのではないでしょうか。彼女が飛ぶと思って選んだクラブは、ほぼアマチュアの方でも飛ぶクラブです。
その中で注目して欲しいのが、3本入ったユーティリティのオノフ『フェアウェイウィングス』ですね。このクラブは昨年3勝を挙げた黄アルム選手(今年からグローブライドとクラブ契約)や福田真未選手といった契約を結んでいない選手も取り入れる隠れた名器。ウッド類は海外ブランドのものがいいといったイメージが強いですが、オノフも飛びます。まぁ片山晋呉選手が監修しているんだから間違いないですよね。「飛び系アイアンはちょっと…だけど二打目に困っている」という方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
解説・筒康博(つつ・やすひろ)/プロコーチ・フィッター・クラフトマンとして8万人以上のアドバイス経験を生かし、現在は最先端ギア研究所『PCMラボ』総合コーチ、インドアゴルフレンジKzヘッドティーチャーを務める。ALBA本誌ギア総研をはじめ様々なメディアでも活躍している。