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似ている部分の多い松田鈴英と原英莉花 アン・ソンジュから勝ち方を学ぶべし【辻にぃ見聞】

似ている部分の多い松田鈴英と原英莉花 アン・ソンジュから勝ち方を学ぶべし【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2018年10月23日 12時12分

インパクトからフィニッシュまでが速い 松田鈴英、身体能力の高さが表れている
インパクトからフィニッシュまでが速い 松田鈴英、身体能力の高さが表れている (撮影:村上航)
アース・モンダミンカップ」と並ぶ賞金総額1億8000万円のビッグトーナメント「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」はアン・ソンジュ(韓国)の逃げ切り勝ちで幕を閉じた。一方で松田鈴英原英莉花といった若きショットメーカーの躍動も見られた4日間大会を、上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏が掘り下げる。

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■ショットは「65点」それでも勝てた理由
優勝したソンジュは初日のハーフで「30」をたたき出した。トップスタートということもあり、初日の序盤から、「伸ばさなければ勝てない」というバーディ合戦をほとんどの選手に強いる展開となった。

「優勝できた一番の要因は初日のハーフにあったと思います。ハーフで30という数字を作れた理由は3つ。まず、綺麗なグリーンでできたこと。足跡もディボット跡もないグリーンは“入れるイメージ”がわきやすい。そして前に組がいないから進行もスムーズでリズムを作りやすい。さらには普段から目をかけている後輩、柏原明日架さん、永井花奈さんとのペアリングも良い方向に働きました。楽しそうにリラックスしてできたこともいきなりの猛チャージにつながりました」(辻村氏)

とはいえ、そのまま簡単に逃げ切れたわけではなかった。特に最終日は辻村氏が「見ている限り、特にアイアンは良さそうではありませんでした。65点くらいでしょう。手で強く振っているような感じで、ラインを出し切れている感じはありませんでした」というようにショットが荒れて2オーバー。「だって“74”ですよ?本当にショックです」と本人が話すなど、追いかけてくる松田に1打差に詰め寄られるなど薄氷の勝利だった。それでも逃げ切れたのには理由がある。

「ゴルフ力の高さが際立った勝利だったと思います。ショットが悪くてもパーを取る、というお手本のような1日でした。アプローチ、パターでしのぐ技術の高さはやはりレベルが違う」。中でも「その数値を図るランキングは当然存在しませんが、あったとすればアンさんは間違いなく1位候補」というのが集中力の高さ。

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