第3位 青木瀬令奈
飛距離&パワー不足ならFWでカバー! 高さを使ってグリーンに止められる
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弾道の高さを重視したモデルを多用していますね。自分のスイングや特徴を明確にとらえた素晴らしいセッティングです。飛距離&パワー不足を補って、FWを使い弾道の高さを利用してボールを止めたい意図が分かりますね。FWやUTでグリーンが捉えられない人は絶対に参考にしたいセッティングです。また、アイアンが苦手という人も使えるセットです。
1W『ゼクシオ エックス』、3W『スリクソンZ 65』は浅重心ヘッドで飛距離を重視しています。その下の5~9W『ゼクシオ10 2017』は、球が上がりやすい深重心ヘッドを使用。ウッド系はシャフトはすこし先が動くモデルを使っており、特に5~9Wでは高さとつかまりを出したいという明確な意図が分かります。
意外とUTやアイアンは、先が動かないシャフトを使用して、コントロールを重視。7番アイアンを抜いて、やさしいロフト30度の7Uを投入している点は、球が上がらない人や飛距離不足のシニアも絶対に参考になると思いますね。
彼女のセッティングの特徴の一つに、『ちょい古モデル』を使っている点があります。イメージ通りに打てるモデルなので、絶対に替えられないのでしょう。最新のFWやUTは低スピンで飛んで、グリーンで止まりづらい。『ちょい古モデル』の方が高さが出てスピンが入りやすいのです。
シャフトも自分に合うモデルで固定して使用しているので、狙い通りに打てると思います。ヘッドの重心位置によってシャフトのネジレが変わるので注意したいポイントですね。
球が止まらない、上がらない人は、2015~2017年など2020年より前のモデルを試して打ってみると、案外グリーンに止まりやすいモデルが見つかるかもしれませんよ。
【青木瀬令奈のクラブセッティング】
1W:ダンロップ ゼクシオ エックス(9.5度/ベンタスレッド 5R)
3W:ダンロップ スリクソンZ 65(15度/アッタス COOL 6R)
5・7・9W:ダンロップ ゼクシオ10 2017(18・20・23度/アッタス COOL 6R)
5・6U:ダンロップ スリクソン Z H65 2016(25・28度/アッタス HY IPブルー 65R)
7U:ダンロップ スリクソン ZX(30度/アッタス MB HB 65R)
8I:ダンロップ スリクソン ZXi5(N.S.PRO 750GH ラップテック S)
9I・PW:ダンロップ スリクソン ZXi7(N.S.PRO 750GH ラップテック S)
50・58度:グラインドスタジオ プロト(N.S.PRO 850GH R)
PT:スコッティ・キャメロン セレクト・ニューポート
BALL:ダンロップ スリクソン Z-STAR ◆