<ブラックデザート選手権 最終日◇13日◇ブラックデザートリゾートGC(米ユタ州)◇7371ヤード・パー71>
米国男子ツアー“秋の陣”フェデックスカップ・フォール第3戦は、単独首位から出たレフティ、マシュー・マッカーティ(米国)が1イーグル・4バーディ・2ボギーの「67」。トータル23アンダーでツアー初優勝を挙げた。中継したBSJapanext(BS263ch)の解説・尾崎直道、実況・レックス倉本が大会を振り返る。
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今大会初日を首位から2打差の2位タイで好発進したマッカーティは、2日目も首位から2打差の位置をキープ。3日目は2位に2打差を付けて単独首位へ浮上。そして最終日は、早い時間にスタートして猛チャージをかけてきたツアー6勝の44歳、ルーカス・グローバーに一時は単独首位の座を奪われた。
しかし、動じることはなかったマッカーティ。前半で2つスコアを伸ばすと、後半は2ボギーを喫したものの、14番ではイーグル、16番ではバーディ。単独首位の座を奪い返した。
そして、2位に2打差で迎えた最終18番(パー5)では、見事に2オンに成功。イーグルパットはカップのふちで止まったが、タップイン・バーディで2位との差を3打に広げて快勝した。
マッカーティは、今季のコーンフェリー・ツアー(下部ツアー)で3勝を挙げて、PGAツアーに昇格したばかりの26歳。解説を務めた尾崎は、「トーナメントリーダーになってからもうちょっと慌てたりするかなと思っていたら、がっしりしたゴルフで盤石だった。そして、勝負所の14番でイーグルを獲れたのは大きかったね。勝つべくして勝ったと思う」と、褒めたたえた。
久常涼はカットライン上で“薄氷”の予選通過を果たすと、3日目、最終日を「67」を並べてトータル13アンダー・25位タイでフィニッシュ。最終日には18番でイーグルを奪うなど、奮闘を見せた。実況を担当したレックス倉本は、「予選さえ通過をすることができれば、しっかり順位を上げてきますね。底力を見せてくれた」と話した。
久常は2週間後に行われる日本開催の米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」(千葉県、アコーディア・ゴルフ 習志野カントリークラブ)に出場予定となっている。
BSJapanextでは今夜9時から「PGAハイライト」を放送(公式アプリでも同時配信)。決勝ラウンド2日間にわたって放送した中継映像、今大会のハイライト映像を1時間に凝縮して振り返る。