その後は、PGAツアーの理事会や選手会が中心となって、PIFあるいはLIVゴルフとの統合交渉を進めていたが、なかなか合意に達せず、そうこうしているうちに、PGAツアーは米コンソーシアムの「SSG(ストラテジック・スポーツ・グループ)」とのパートナーシップ締結に至り、最大30億ドルの投資を得ることに成功した。そのおかげでPGAツアーには実質的にマネーパワーが備わり、LIVゴルフに嫉妬の視線を向ける必要も、脅威を感じる必要も無くなった。
昨年から今年にかけて、いろいろな意味で安泰となったPGAツアーには、かつての自信と輝きが戻り始めた。
一方で、逆にLIVゴルフの方は人気もTV視聴率もなかなか上がらず、採算も取れず、明らかに焦り始めていた。ブルックス・ケプカやパトリック・リード(ともに米国)らの脱退は、LIVゴルフの焦りを増大させた。
LIVゴルフをビジネスとして支援し、見返りを期待していたPIFは、表向きの理由はさておき、そんなLIVゴルフにしびれを切らしたということなのではないだろうか。アルルマヤン会長は2026年いっぱいで支援を打ち切ることを正式に表明し、LIVゴルフをあっさり、ばっさり切り捨てた。
「金の切れ目が縁の切れ目」とは、よく言ったもので、後ろ盾を失うことになったLIVゴルフは、突如、吹けば飛んで消えてしまいそうな不安定な状況に追い込まれた。
その実態は、あまりにも脆弱。結局、LIVゴルフは何だったのかと考えると、まるで蜃気楼のような存在だったと思われてならない。
