2021年にLIVゴルフが創設され、2022年6月にロンドン郊外で初戦が開催されてからこの4~5年、ゴルフ界には常に「PGAツアー対LIVゴルフ」の構図が見て取れた。しかし、その構図は今、ゴルフ界から消え去ろうとしている。
両者の対立や確執は、一時期は非常に厳しいものとなり、数々の訴訟も起こされて、ゴルフ界は揺れ動き続けてきた。だが、そうした出来事は今、一気に昔話となりつつある。
振り返れば、破格の契約金をオファーされたPGAツアー選手たちが次々にLIVゴルフへ移籍していった中、PGAツアーは選手の移籍を食い止めようと必死になり、PGAツアーの賞金を高額化させたり、さまざまなボーナス制度を新設したりといった策を講じた。
さらには、賞金総額2000万ドルのシグネチャー・イベントを年間8試合も創設するなどして、PGAツアーにも「お金の魅力がある」という状況を必死に作り出していった。それは、まさに「目には目を」的な対抗策だった。
しかし、当時のPGAツアーを率いていたジェイ・モナハン会長は、「マネー戦争では勝てない」と感じ、「PGAツアー対LIVゴルフ」の対立構造に対する別の打開策を探り始めた。
そして、PIFのヤシル・アルルマヤン会長と水面下で交渉を進め、2023年6月、PIFとの「統合和解」を電撃的かつ一方的に発表。しかし、これは「何も聞いてない」と怒りを露わにしたPGAツアー選手たちからの猛反発を食らい、モナハン会長の信頼は一気に失墜した。
