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【辻にぃ見聞】史上初アマV・畑岡奈紗が纏う“一流アスリートに共通する”感覚<前編>

【辻にぃ見聞】史上初アマV・畑岡奈紗が纏う“一流アスリートに共通する”感覚<前編>

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2016年10月4日 07時35分

 そして“野球で身に付けた動き=最短に振り落とすこと”、トップの位置から縦に、かつインサイドにクラブが下りてきます。トップで作った手首の角度がギリギリまでほどけず、左腰から右腰に力が切り替わるタイミングとクラブが出てくるタイミングが見事に一致してインパクトを迎えます。

 ここまでの一連の流れのなかでも“太い軸”がキープされて左右のブレがありません。158センチと小柄な体躯でも平均250ヤードが出せる理由は、シンプルですがとても力強く再現性の高いスイングの賜物ですね」

 また畑岡自身は『小技とパットが苦手だが、ショットでピンを攻めていけるのが自分のゴルフ』と語っていたが、辻村氏はショートゲームにも目を見張るものがあるという。

 「パターの良いポイントは2つ。1つは決断してから早い点。ボールの後ろで素振りをしながらイメージを出したら、迷わず打つ。ウイニングパットも同じように打っていました。もう1点は下半身が微動だにしないこと。ゆっくり体幹を使うパッティングほど体力が必要ですが、彼女のお尻はピクリともしません。プロでも苦戦するコースで優勝できたのは、総合的な上手さがあるからにほかなりません」


解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。コーチ転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子濱美咲らを指導。今季は上田の出場全試合に帯同し、様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。

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