2週間にわたるQシリーズは、前半の72ホールがふたつのコースを使い、後半はコースが変わります。練習ラウンドも3つのコースをそれぞれしなくてはならず、本戦は合計8ラウンド。まず体力が続かなければ話になりません。特に勝さんと西村さんは日本ツアー最終戦終了後、すぐに渡米してプレーしたこともあり、とてつもない体力が要求されたことでしょう。
8日間を18アンダーでプレーした勝さんは、持ち前の飛距離を十分に生かしていました。コースがウエットでランが出ず、みんなが苦しんでいるときは特に、アドバンテージになっていました。
プロになってから変えたスイングを、もともとの自分のものに戻そうという努力を続けてきていたことも知っています。アスリートには常に「進化しなくちゃ」という気持ちがどこかにあります。それが強すぎて、せっかくいいものを持っているのに、失ってしまうということも珍しくありません。
勝さんのように自分の個性に改めて気がつき、取り戻そうと考えることができるのは、しっかりと自分を持っているからでしょう。それを貫いているところに、勝さんの強さがあります。来年の活躍に期待したいですね。
西村さんは、本人も口にしていたように飛距離的に少し苦しいところがあったようです。そこに苦しむあまり、グリーン周りやパッティングなど、自分のいいところを生かすことができなかったのではないでしょうか。後で考えれば気がつくはずですが、目の前のプレーでいっぱいのときには、なかなかそんな風に視野を広く持つのは難しいのです。日本の複数年シードも持っているので、出場できる試合や下部ツアーに出ることもできますが、どんな決断を下すのか見守りたいと思います。