第5位 山下美夢有
ウッド系は飛ばし、UT以下は弾道をコントロールするセッティング
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山下プロのセッティングは、基本に忠実で、アマチュアがこのまま使用してもいいくらいの素晴らしいセットだと思います。ウッド系が『スピーダーNX グリーン』で統一されていて振り感がそろっている点も見習いたい点です。
ドライバーシャフトは40g台、FWシャフトは50g台で全体的に軽めのモデルなので、ヘッドスピ―ドが出やすいチョイス。背が低くパワーが足りない点を補っていると思います。飛距離が出ない人はこの重量帯にして、クラブスピードを上げて、少しつかまるモデルにするのもありです。
『スピーダーNX グリーン』は中調子でも、先が動き過ぎないモデル。ヘッドが『ZXi』でロフト9度なので、スピン量を抑える組み合わせに仕上げています。ボール初速を出して、無駄なスピンを作らないスペックといえます。
UTシャフト『ベンタスHB 7S』は中元調子系で、コントロール重視のモデルを使用しています。アイアンの『DG85 R300』は中調子ですが、UTシャフトと同様に弾道をコントロールして打てるモデルです。UTから下の番手では、つかまり過ぎを抑えて方向性重視の流れであることが分かります。番手で役割を明確に使い分けている点も見習いたい点です。
ウェッジのシャフト『DG95 R300』は、やや重めのシャフトで球質をコントロールできます。短い距離でも、体の回転で打てるので、手先を使わなくなります。
ウッド系は飛ばしたい、UTやアイアンはコントロールしたいという明確に役割を変えている点は勉強になりますね。UTやアイアン系の手元しなりのシャフトは、上からヘッドが入りスピンで止められるメリットもあるので一度お試しあれ。
【山下美夢有のクラブセッティング】
1W:スリクソン ZXi(9度/スピーダーNX グリーン 40SR)
3・5W:スリクソン ZX Mk II(15・18度/スピーダーNX グリーン 50SR)
4・5U:スリクソン ZX Mk II(22・25度/ベンタスHB 7S)
6I~PW:スリクソン ZXi7(DG85 R300)
48・52・58度:クリーブランド RTZ(DG95 R300)
PT:オデッセイ 2-BALL TEN
BALL:スリクソン Z-STAR XV