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ジェネシス招待最終日、勝敗を分けたもの【舩越園子コラム】

ジェネシス招待最終日、勝敗を分けたもの【舩越園子コラム】

配信日時:2021年2月22日 12時00分

この日、一気に7つスコアを伸ばしたフィナウは絶好調だった。しかし、2016年の「プエルトリコ・オープン」で初優勝を挙げて以来、トップ10入りが37回、トップ5入りが20回ありながら、すべて惜敗し、今年1月も2試合連続で惜敗したばかりのフィナウにとって、優勝の二文字は陽炎(かげろう)のような存在と化していた。その意識が邪魔をしたのだろう。プレーオフでは、肝心のパットを沈めることができず、またしても惜敗に終わった。

勝利への意識で手元が狂っていたのは、ホーマも同じだった。72ホール目で1メートルのバーディパットを沈めていたら、その時点で優勝だったが、わずかな力みでカップに蹴られ、プレーオフにもつれ込んだ。
その1ホール目の10番。3番ウッドのティショットは運悪くグリーン左の立木の根本にくっついて止まったが、フェースを被せながら打ってピン3メートルへ寄せたチップショットは、あまりにも見事だった。

あの窮地でパーを拾い、生き残ったことは、あのチップショットの狙い方と打ち方をその場でアドバイスしたキャディのジョー・グレイナーのおかげだった。「ありがとう、ジョー」と感謝するホーマの声に力が漲った。「ゴルフは二人三脚」とは、こういう戦い方のことを指すのだと思った。

カリフォルニアで生まれ育ったホーマは、幼いころから毎年のようにリビエラを訪れ、ウッズのプレーを眺めてきたそうだ。6歳のころ、近所のゴルフ場で出会い、仲良くなったゴルフ友だちが、現在の相棒キャディのグレイナーだ。「ジョーは、いつも僕をポジティブにしてくれる」という言葉通り、最終日のホーマはグレイナーと言葉を交わすたびに、ほっとした表情になり、笑顔さえ見せていた。

最終日の朝、ホーマの妻は「ミスしても、ミスした自分をすぐに許してあげてね」と声をかけた。だからこの日、ホーマは何があっても「OK!OK!」と自分に言い聞かせ続けながら戦っていた。

初優勝、あるいは2勝目、いやいや何勝目であっても、プレッシャーを感じて手元が狂うのは誰もが同じであろう。勝つか負けるかは紙一重。だが、最後の最後に勝敗を分けるものは、往々にしてゴルフの技術ではない別のものだ。

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