<宮里藍 サントリーレディス 事前情報◇9日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6619ヤード・パー72>
大会開幕2日前は、六甲国際の打撃練習場を駆け回る人たちが印象的な一日でもあった。次々に選手たちとコミュニケーションを取りながら、その打球の行方を見守る。ツアーへの配給を行うシャフトメーカーにとって、ここは重要な場になった。
見慣れないドライバーシャフトが練習場のいたるところに置かれている。グラファイトデザイン、藤倉コンポジット、三菱ケミカル、USTマミヤの4社が、そろって新作を投入。それもあって、“新作シャフト祭り”の様相だ。
その4種類を一気にテストする選手も見かけた。ツアー通算2勝の安田祐香だ。今季開幕前に、2勝を挙げたエースドライバーのスリクソン『ZX5Mk II』を、『ZXi』にチェンジした際、「何年かぶりに」シャフトも挿しかえ。これを機に「心機一転。これまでは同じものをずっと使っていたけど、いろいろなものを使ってみようという流れで、試しました」と、安田のなかでこれまで以上にシャフトの存在感が高まるシーズンを過ごしている。
ここまでにもフレックスをXにし、ハードスペック化してみたり、積極的に自分に合った組み合わせを探している最中でもある。好みは「振りやすさと、気持ちよく振って理想のドローが出るシャフト」。今回の新作はどれも「球も上がってましたし、全体的に振りやすい」と、思わず迷ってしまうほどの仕上がりの高さだった。
現在『スピーダーNXゴールド』を使用している安田が「今の流れだと替えやすい」と話す藤倉コンポジットの新作は、白いコスメが印象的なスピーダーシリーズのようだ。
先週の「全米女子オープン」や、国内男子メジャー「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」でも見かけられたグレーの『ツアーAD』を投入したのがグラファイト。三菱ケミカルは『TENSEI PRO 1K』の名が刻印されたオレンジのワンポイントが際立つ1本で、USTマミヤの製品には『ATTAS PURE』の文字が見てとれる。
どれも未発表モデルで、すべてのツアー担当が、いくら詳細を聞いても「今は何も話せません」と口をそろえるものばかり。もちろん安田にとっても、きょうが“はじめまして”の4本で、「どれもデザインがかっこいいし、迷っちゃいますね」と頭を悩ませる時間になったようだ。
ここまで13試合に出場しトップ10入りが2試合の安田にとって、ここは地元・兵庫県で行われる気合が入る大会でもある。この4本のなかから、今後、新たな相棒になる1本を見つけることになるのか? そして、それぞれのシャフトは、一体どんな性能なのか? この後の動向が気になるものが多い、そんな練習場だった。(文・間宮輝憲)
