「メジャーに住む魔物を蹴散らす自信を」 若き日本のエース・畑岡奈紗の悲願達成に期待【米ツアーに挑む女たち】
「メジャーに住む魔物を蹴散らす自信を」 若き日本のエース・畑岡奈紗の悲願達成に期待【米ツアーに挑む女たち】
所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya
配信日時: 2020年2月18日 09時05分
小田が目にしてきた、畑岡が精彩を欠く姿。それがメジャーという大舞台で、結果として出てしまった。しかし、全英後からは3試合連続でトップ5入りを果たすなど、終盤を迎えるにつれ復調。日本ツアーでメジャー2勝を挙げるなど“らしさ”を取り戻し、シーズンを終えることができた。特に2位に4打差をつけた「日本女子オープン」での優勝は、小田も「圧巻でしたね」と目を見張るものだった。
「3年間アメリカでもまれて、一番成長したと感じるのはアプローチ。寄せの技術が多様化するなかで、畑岡さんはすごくいいプレーを見せています。ツアーで3勝を挙げていますが、その数字以上に成長していると思います」
苦しい時期を乗り越え迎えた今季、序盤から“ロケットスタート”を切ったとあれば、自然とビッグタイトルへの期待も大きなものになる。昨年の渋野日向子の全英制覇も踏まえ、小田も畑岡の奮起に期待を寄せる一人だ。
「昨年の畑岡さんは、メジャーにピークをもっていくのに失敗したという印象。そして、その間に渋野さんが全英で優勝を果たしました。畑岡さんには『世界で一番活躍している日本人は私』という自負もあったと思う。そのなかで調子も悪くないなか調整に失敗。あの渋野さんの優勝の衝撃は“カウンターパンチ”以上のものだったと思う。だからこそ今年は何勝するかよりも、やはりメジャーを獲ってほしいですね。ただ、岡本綾子さんら、これまでの日本選手のトップでもなかなか勝てなかったように、メジャーには魔物が住んでいる。それを蹴散らすのは最後は自信で、その自信が表れるのは何かといえばパッティング。最後に決めきるための準備をしっかりとしてくれているはずです」
そして、今年は「東京五輪」という大舞台も待っている。現在畑岡は世界ランク4位(18日現在)で日本勢トップ。12位に渋野、15位に鈴木愛が続いているため、このまま3人が15位以内をキープすれば全員が出場権を手にする。だが畑岡は頭一つ抜け出し、さらに2戦連続の2位と盤石の態勢を築いている状態。これには小田も、「畑岡さんはケガなどのトラブルがなければ、ほぼ確定といっていいので問題はなさそうですね。ここからの話題は…、他の出場者になりそうですね(笑)」。五輪争いの注目は“畑岡以外の出場者は誰になるのか”という部分に目を向けるほど、畑岡の代表入りは当たり前のものと見ている。
まだ21歳の若き日本のエースは、2020年をどういう形で終えるのか? 小田はその未来を、目を細めながら眺めている。
「3年間アメリカでもまれて、一番成長したと感じるのはアプローチ。寄せの技術が多様化するなかで、畑岡さんはすごくいいプレーを見せています。ツアーで3勝を挙げていますが、その数字以上に成長していると思います」
苦しい時期を乗り越え迎えた今季、序盤から“ロケットスタート”を切ったとあれば、自然とビッグタイトルへの期待も大きなものになる。昨年の渋野日向子の全英制覇も踏まえ、小田も畑岡の奮起に期待を寄せる一人だ。
「昨年の畑岡さんは、メジャーにピークをもっていくのに失敗したという印象。そして、その間に渋野さんが全英で優勝を果たしました。畑岡さんには『世界で一番活躍している日本人は私』という自負もあったと思う。そのなかで調子も悪くないなか調整に失敗。あの渋野さんの優勝の衝撃は“カウンターパンチ”以上のものだったと思う。だからこそ今年は何勝するかよりも、やはりメジャーを獲ってほしいですね。ただ、岡本綾子さんら、これまでの日本選手のトップでもなかなか勝てなかったように、メジャーには魔物が住んでいる。それを蹴散らすのは最後は自信で、その自信が表れるのは何かといえばパッティング。最後に決めきるための準備をしっかりとしてくれているはずです」
そして、今年は「東京五輪」という大舞台も待っている。現在畑岡は世界ランク4位(18日現在)で日本勢トップ。12位に渋野、15位に鈴木愛が続いているため、このまま3人が15位以内をキープすれば全員が出場権を手にする。だが畑岡は頭一つ抜け出し、さらに2戦連続の2位と盤石の態勢を築いている状態。これには小田も、「畑岡さんはケガなどのトラブルがなければ、ほぼ確定といっていいので問題はなさそうですね。ここからの話題は…、他の出場者になりそうですね(笑)」。五輪争いの注目は“畑岡以外の出場者は誰になるのか”という部分に目を向けるほど、畑岡の代表入りは当たり前のものと見ている。
まだ21歳の若き日本のエースは、2020年をどういう形で終えるのか? 小田はその未来を、目を細めながら眺めている。