ダウンスイングでクラブが立って懐に入ってきて またフォローサイドで立って出ていく…まさに理想的な動きです。鈴木さんは、この練習でスイング軌道が安定し、タイミングがずれてもブレの少ない真っすぐの球を打つ精度が上がりました」
ショット力向上で得た自信は攻め方にも現れる。今大会で最高難易度を誇る1番。ティショットは右が池、左が土手となっており、多くの選手は池を嫌がり、左を狙うホール。3打差をつけて首位で迎えた鈴木は最終日に、2打目以降の攻めやすさも考えて果敢に右サイドを狙い、池のふち15ヤードに置いた。「“難しいホールだし、差があるからボギーでいい”なんてさらさら思っていませんよね。もちろん、2位とのストローク差を計算したほうがいい選手もいますが、鈴木さんはそのタイプではないことを自覚している。気持ちの強さは、若い選手にも見習って欲しい」
■飛ばし屋・葭葉ルミ 今季好調の理由はパッティングにアリ
一方、2位に入ったのはツアー屈指の飛ばし屋である葭葉ルミ。昨年38試合で4回しかなかったトップ10が、今季は6試合で早くも2度目。飛距離ばかりが注目される葭葉だが、好成績は別のところに要因があるという。
アメリカの有名なコーチであるデーブ・ペルツが発案した「パッティングチューター」という練習器具が、葭葉のパッティングを大きく向上させたと辻村氏。先が細くなる台形をしたこの器具は、細くなった頂点の二箇所にパチンコ球のようなものを置き、その二つの球の間を通すようにパッティングをするもの。打ち出しを安定させるのが狙いの器具で、松山英樹や岩田寛ら多くの選手が活用している。この器具を使用したことで、葭葉のパッティングが変わった。