ショット力に加えて初日「27」、2日目「25」と「久しぶりにさく裂した」というパッティングも光った。4日間での3パットはゼロだった。大会前から日照時間が少なく、大会中も雨が降ったり、曇り模様だったこともあり「快晴の乾いたグリーンと違い、選手は重く感じていました。しっかりと芯を食ってヒットする技術が求められていました」。
菊地自身もウィークポイントと話すパッティングだが、この試合では「ヘッドがよく前に出ていました」。パッティングのアドレスでヘッドより手元を前に出すハンドファーストと手元を後ろにするハンドレートのタイプに分かれるが、菊地は後者。
「どちらがいいというわけではありませんが、菊地さんはハンドファーストに構えて振り遅れてボールがタラタラ弱くなるのを嫌がってその構えになったと思います。菊地さんのパッティングが悪いときは、インパクトで球をとらえる押し込みのときに手元がダラダラと前に出ている感じがありました。今回は、インパクト寸前で手元が止まってヘッドが前に出る感覚に見えました。これがスムーズにストロークできたポイントでしょう。本人が求めていた感覚と合うかは分かりませんが。手元が出ているときは悪く、ヘッドが出ているときはいいと言えると思います」
パッティングが良くなった要因としてパット巧者の西村優菜のパッティングを参考にしたことと、ちょうど2戦前の「資生堂レディス」からパターを替えたのも奏功している。「道具ありきではありませんが、イメージを変えたいときに道具を替えることも一つの手ですからね」。序盤戦一度もトップ5に入っていない菊地が、きっかけをつかんだ試合だったとみている。
■難しいピン位置でも攻める姿勢が流れを引き寄せた