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高校、大学と主将を務め、団体戦のプレッシャーにも強かったイケメンプロ【高校ゴルフ部監督回顧録】
高校、大学と主将を務め、団体戦のプレッシャーにも強かったイケメンプロ【高校ゴルフ部監督回顧録】
所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka
配信日時: 2022年5月18日 04時10分
ゴルフに取り組む姿勢が変わると、橋本氏からの信頼は厚いモノをなった。団体戦優勝を遂げた08年大会では、2日間を「69」、「63」で回った同級生の大塚智之がポイントゲッターを務めたが、チームのまとめ役の塩見も“アンカー”としてチームをけん引する働きを見せた。
「大塚がとにかくマイナス思考で、いつも『ダメだ、ダメだ』というわけです。それをほかの選手が聞くとよくないので、団体戦では彼をトップバッターにして、塩見には最終組で回ってもらうようにしていました」と橋本氏。優勝争いをする高校の最終組となれば、当然もプレッシャーもかかってくる。実際、塩見もラウンド中にくじけそうになったという。
■日本オープンの逆転負けは橋本氏も肩を落とす
「前半のパー5でフェアウェイから打った3打目が、なぜかフライヤー気味に飛んでいき、グリーン奥の林まで行ってしまったんです。4打目はほとんど空間がない中、上手く木の間を抜けてボールがグリーンに落ちたんですけど、そのままオーバーして、結局ダブルボギーになったんですよね。かなりしょげていましたが、次のホールはしっかり切り替えてバーディを奪っていましたね」と、当時の様子を橋本氏が振り返る。立ち直った塩見は橋本氏やメンバーが見守る最終パー5でも2オンに成功。バーディを奪い、最終日をパープレーでまとめると、同校に団体戦初優勝をもたらした。
ダブルボギーにめげずにチームに貢献した塩見の姿は橋本氏の脳裏に焼き付いている。それだけに2019年に福岡県の古賀ゴルフ・クラブで行われた日本オープンでの敗戦は、信じがたい姿だったという。
ツアー未勝利の塩見好輝は3日目を終えて2位に4打差をつけて単独首位。最終日も落ち着いたプレーを見せて13番を終えて4打のリードを保っていた。しかし、14番パー4でダブルボギーを叩くと、15番パー4では痛恨のトリプルボギー。その後もスコアを4つ落として10位タイに終わった。
「私はもう塩見が勝ったと思っていたんですけどね。14番のダブルボギーはいいんですよ。ただ、そのときに安心感を与えてくれる人間がそばにいなかったことが悔やまれます。気持ちを切り替えていれば、15番でトリプルボギーを叩くことはなかったなと」。ビッグタイトルは目前で逃したが、この経験を活かしてさらなる活躍を期待している。
「大塚がとにかくマイナス思考で、いつも『ダメだ、ダメだ』というわけです。それをほかの選手が聞くとよくないので、団体戦では彼をトップバッターにして、塩見には最終組で回ってもらうようにしていました」と橋本氏。優勝争いをする高校の最終組となれば、当然もプレッシャーもかかってくる。実際、塩見もラウンド中にくじけそうになったという。
■日本オープンの逆転負けは橋本氏も肩を落とす
「前半のパー5でフェアウェイから打った3打目が、なぜかフライヤー気味に飛んでいき、グリーン奥の林まで行ってしまったんです。4打目はほとんど空間がない中、上手く木の間を抜けてボールがグリーンに落ちたんですけど、そのままオーバーして、結局ダブルボギーになったんですよね。かなりしょげていましたが、次のホールはしっかり切り替えてバーディを奪っていましたね」と、当時の様子を橋本氏が振り返る。立ち直った塩見は橋本氏やメンバーが見守る最終パー5でも2オンに成功。バーディを奪い、最終日をパープレーでまとめると、同校に団体戦初優勝をもたらした。
ダブルボギーにめげずにチームに貢献した塩見の姿は橋本氏の脳裏に焼き付いている。それだけに2019年に福岡県の古賀ゴルフ・クラブで行われた日本オープンでの敗戦は、信じがたい姿だったという。
ツアー未勝利の塩見好輝は3日目を終えて2位に4打差をつけて単独首位。最終日も落ち着いたプレーを見せて13番を終えて4打のリードを保っていた。しかし、14番パー4でダブルボギーを叩くと、15番パー4では痛恨のトリプルボギー。その後もスコアを4つ落として10位タイに終わった。
「私はもう塩見が勝ったと思っていたんですけどね。14番のダブルボギーはいいんですよ。ただ、そのときに安心感を与えてくれる人間がそばにいなかったことが悔やまれます。気持ちを切り替えていれば、15番でトリプルボギーを叩くことはなかったなと」。ビッグタイトルは目前で逃したが、この経験を活かしてさらなる活躍を期待している。