名手・鈴木愛が開幕戦から実戦投入! ツアー最少「18パット」の大記録を樹立したパター
4月の国内女子ツアー「KKT杯バンテリンレディス」の会場にて、1つの大記録が生まれた。PING契約選手の鈴木愛が2日目のラウンドで「18パット」をマークし、17年ぶりにツアー記録を塗り替えたのだ。その手には、PINGの最新モデル『SCOTTSDALE TEC』シリーズの『ALLY BLUE ONSET(アリーブルー オンセット)』が握られていた。
鈴木は2026年シーズンの開幕戦から『ALLY BLUE ONSET』を実戦投入。アライメントの取りやすさに好感触を掴んでいると話す。
「『SCOTTSDALE TEC』はアドレスしたときに、フェースをターゲットに合わせやすいです。元々長いサイトラインはあまり好みではありませんでしたが、フェース近くの『・』に目が行くので、余計なことを考えずに打てています。アドレスでモゴモゴすることがなくなりましたね」(鈴木愛)
その証拠に、4月27日時点のスタッツを見ると、1ラウンド当たりの平均パット数が「27.9333」で1位、パーオンホールにおける平均パット数も「1.7471」で2位にランクイン。5試合でトップ10フィニッシュが3回と好調をキープしている。
鈴木以外にも、国内男子ツアー「前澤杯 MAEZAWA CUP 2026」で宋永漢(ソン・ヨンハン)が同じ『SCOTTSDALE TEC』の『HAYDEN(ヘイデン)』を使用。惜しくも優勝には届かなかったが、最終日に“65”をマークしてプレーオフに進出する活躍を見せた。
使用選手の活躍もあってか、『SCOTTSDALE TEC』の注目度は急上昇。ゴルフ場の練習グリーンを使用した試打会では、多くのゴルファーが“白いパター”を手に取り、感触を確かめていた。今回は『SCOTTSDALE TEC』の試打を行ったアマチュアゴルファーの“生の声”をお届けする。
ヘッドの黒い「・」がストローク時の集中力を高めてくれる
『SCOTTSDALE TEC』を象徴するのは、白いボディの上に入れられた黒い「・」だ。
「練習グリーンに並べられているのを見て、白いヘッドがすごく気になりました。他のモデルも含めて、いろいろ試打してみましたが、『ALLY BLUE ONSET』がストロークしやすくて、楽に打てますね。構えると自然にクラウンの『・』が目に入ってきて、打つことに集中できる気がしました」(柳澤宏之さん)
これまでPINGは一貫したストロークのできる“やさしいパター”の開発に注力してきた。科学的なアライメントデザインによってターゲットにスクエアに構えられ、高MOIヘッドのブレない寛容性によって安定したストロークを可能にする。PINGがリリースする多くのパターには、ストロークをやさしくする性能が備わっていることは間違いない。
一方で、PINGが行った調査では、自分に合うベストなパターで、適切な構え、ストロークを行っても、依然としてミスが起こるという事実が判明した。その理由はなぜか。PINGが長年に渡り、研究・開発を行い、導き出した答えは「打つ前の視線」だった。
近年、スポーツの分野では「クワイエット・アイ」と呼ばれる“特定の1点を長く見つめる技術”が注目を集めている。視線が安定するほど、集中力が高まり、プレッシャーのかかる状況下でも高いパフォーマンスを発揮できると言われている。
実際、PINGの行った研究でも、HC4以下の上級者はストローク直前に視線の静止する時間が2〜3秒あり、初級者に比べて1秒前後の差がある。余分な思考を排除し、ストロークに集中する上級者に対し、初級者は迷いなどから無意識に視線がふらふらと揺れたりする。このわずか1秒の差が、ストロークの結果に明確な違いをもたらすというわけだ。
PINGは、ツアープレーヤーからのフィードバックや「EYEトラッキング」というシステムを使って視線の研究を重ね、アドレス時の高い集中力を引き出す「EYE-Q」テクノロジーを作り上げた。計算されたホワイトカラーのヘッドに黒い「・」と長いサイトラインを入れることで、自然に視線を誘導。使うだけで「クワイエット・アイ」の集中状態を作れるようになったのだ。
ホワイトカラーのヘッドは一見奇抜にも映るが、今回の試打会では『SCOTTSDALE TEC』の構えやすさを評価する声も多かった。
「白いパターはまぶしそうに感じましたが、いざアドレスすると真っすぐ構えやすいですね」
「『・』を見ているとストローク前に余計なことを考えなくて済みます。たしかにいつもより集中してストロークに臨める気がします」
操作できてストロークが安定する“オンセット”が人気
『SCOTTSDALE TEC』では、「EYE-Q」テクノロジーを搭載した3つのヘッドが用意され、ネック別を含めるとトータル5モデルがラインナップされている。
中でも多くのゴルファーが手に取り、興味を示していたのが、フェースよりも後方にシャフトを装着した“オンセット”のモデルだ。
「『ALLY BLUE ONSET』はボールがよく見えるので、フェース向きがセットしやすく感じました。ヘッドを真っすぐ引いて真っすぐ出せるので、楽に打ててショートパットのミスが出にくいですね。今、L字マレットを使っていて、フェース開閉が大きくなるぶん、時々難しく感じることがあります。不調のときに使えるやさしいパターを探していたので、『ALLY BLUE ONSET』はぴったりですね。デザインもカッコいいですし、良いパターですよ」(畠中一浩さん、平均スコア80)
“オンセット”のメリットは、マレットパターの安心感に、ブレードパターのような操作性をプラスできることだ。
奥行きのあるマレットパターのヘッドは、ブレードパターに比べて重心が深くなる。同じネック形状で考えたときにシャフト軸からの重心距離が遠くなるため、フェース開閉を抑えたストレートな軌道で打ちやすい。一方で、ブレードパターを愛用しているゴルファーにとってはヘッド挙動に明確な差が出てしまい、振りにくさを感じるケースが少なくない。
“オンセット”のパターは、フェース後方にシャフトを装着しているので、マレットパターのヘッドでも重心距離がブレードパターに近くなる。そのため、畠中さんのように重心距離の短いパターを愛用しているプレーヤーでも違和感なくストロークすることができるのだ。
また、“オンセット”のパターと聞いて、“ゼロトルク”をイメージする人がいるかもしれない。たしかに構えたときの見た目は似ているが、中身は全くの別モノだ。PINGではフェースコントロールの安定のためにトルクは必要なものと考えている。なぜなら、重心を“引く”ように動かすことで、ヘッドの挙動が安定するためだ。実際、試打を行ったゴルファーからも以下のようなコメントが聞かれた。
「ゆったりとしたテンポでオートマチックに打てますね。スムーズに打てますし、すごく楽です」
「構えたら自然にハンドファーストになることが気に入りました。ストレートな軌道で打てるのに操作できる感覚があるのが新しいです」
PINGの“オンセット”は、今までになかったパターの新たな選択肢なのだ。
PINGが培ってきたブレない順回転のコロがりも魅力
見た目に新しいテクノロジーが搭載された『SCOTTSDALE TEC』だが、ヘッドそのものの構造にもストロークを安定させ、コロがりを良くする工夫が込められている。
「鈴木愛プロなど、ツアー選手が使っているのを見て気になっていました。いろいろなモデルを試打しましたが、『KETSCH ONSET』が打ちやすかったですね。打感が軟らかいけど、伸びるようなコロがりでした。競技に出ているとパターの重要性を実感します。最近はいざというときのショートパットを外してしまうことが悩みでした。『KETSCH ONSET』は楽に打てますし、プレッシャーのかかる場面でも安心して打てそうです」(近内麻希子さん、平均スコア80前後)
『SCOTTSDALE TEC』のヘッドは軽量なアルミニウムと高比重なステンレススチールの複合構造になっている。ヘッドの慣性モーメントを高めると共に、重心位置を最適化することで打ち出し方向のブレを極限まで抑えているのだ。さらにフェースには「新PEBAXインサート」を搭載し、ソフトな打感でも伸びるようなコロがりを実現。心地良いフィーリングと安定したコロがりを両立していることもゴルファーからの高い評価につながっている。
『SCOTTSDALE TEC』のコロがりの良さを賞賛する声は他にも多く聞かれた。
「球のコロがりが順回転になりやすく感じました。3メートルのパターを決められる自信が湧いてきます」
「ヘッドの座りが良く、重さでオートマチックに打てるのでストロークがシンプルになりますね」
「ソフトな打感や低めの打音が心地良いですね。フィーリングも好みです」
ちなみに今回の試打会では、希望すればパターストローク解析アプリ『iPING』を使ったフィッティングを受けることができた。前出の近内さんもフィッティングを受けて、最適なモデルやスペックを探っていた。
「『iPING』のフィッティングを受けたら、ストロークタイプ的に『KETSCH ONSET』が合うとフィッターさんにおすすめしてもらいました。最初は違うモデルが気になっていましたが、『KETSCH ONSET』の方がたしかに打ちやすかったですね。フィッターさんがクラブの長さやライ角、グリップの相談にも乗ってくれたので、良いスペックを見つけることができました。打ち方や体格、好みに合わせて、クラブをカスタムできることも魅力ですね」(近内さん)
試打会を担当したメーカー担当者は、フィッティングを受けてもらうことでより自分に合うパターが見つけやすくなると話す。
「PINGは、弊社のスローガンでもある「PLAY YOUR BEST」を大切にしています。ですので、お客様に合うパターを使用していただき、お客様自身の最高の結果を出していただくのがゴールです。『SCOTTSDALE TEC』は今までにないタイプのパターですので、フィッティングの有力なオプションの一つになっています。他のモデルと同じく、自由にカスタムすることができますので、ぜひ今回のような試打会や直営スタジオにて、フィッティングを受けていただきたいですね」
PINGが培ってきたブレないコロがりやフィーリングの良さに、“集中状態を作る”新機能を搭載した『SCOTTSDALE TEC』。実戦投入したプロが結果を残していることからも分かるように、パッティングの精度を劇的に高める可能性を秘めている。パターに不安のある人はもちろん、競技に出場するなどプレッシャーのかかる場面で結果を出したいゴルファーは試す価値があると言えるだろう。フィッティングを受けて、自分だけの『SCOTTSDALE TEC』を手にすれば、スコアアップできること間違いなしだ。
取材協力/千葉カントリークラブ梅郷コース 撮影/田中宏幸
