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1日6時間の練習や名手の共通点を見出して“パットの病”を克服 佐藤大平が首位タイ発進「自信を持ってできる」

1日6時間の練習や名手の共通点を見出して“パットの病”を克服 佐藤大平が首位タイ発進「自信を持ってできる」

配信日時:2022年11月18日 08時58分

苦手も徐々に克服 初優勝を狙う佐藤大平が首位発進
苦手も徐々に克服 初優勝を狙う佐藤大平が首位発進 (撮影:米山聡明)
ダンロップフェニックス 初日◇17日◇フェニックスカントリークラブ(宮崎県)◇7042ヤード・パー71>

東北福祉大出身でナショナルチームでも活躍。2015年にプロ転向した佐藤大平は、18年には下部のABEMAツアーで賞金王を戴冠し、19年からレギュラーツアーのシード権を保持している。持ち味はパッティング、だった。

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「上りのスライスラインだけ、手が動かなくなりました」。上りラインのパッティングはゆるまずしっかり打てるため入る確率が高いラインといわれるが、佐藤にとっては苦痛だった。「昨年秋ぐらいから入らなくなって、手が動かなくなりました。入るイメージがゼロでした」。ダウンスイングでスムーズに手が下りてこない。無理やり打とうとすると、フェースが開いたり手元が浮いたりして、右、左とどっちにも外れていた。触っただけで転がってくれる下りのラインを歓迎していたほど。

道具を替えたり、握り方、打ち方など試行錯誤。今年5月には、パッティンググリーンで1日6時間を費やしたこともあった。「なんとなく動くようにはなりました」と動く感触を覚えただけでも涙が出てきた。一歩前進したものの、しっくりこない日が続いていた。「ショットは好調なのに…」と、チャンスにはつくも伸ばせない大会が続いた。それでも状態のいいショットに救われて大崩れすることはなく、賞金ランキングも46位と来季のシード権も確定させている。

転機はこの秋。昔の選手を含め、パットの名選手の動画を見漁った。「共通して思ったことがありました。ダウンスイングで左肩が上がってアッパーに打つような選手はいない、と」。クロスハンドだった握りを順手に変えて、18年に使っていたマレット型のエースパターにスイッチ。左サイドを上げないイメージで、2試合前からスムーズに動くようになった。「ラインに対して構えて、そこに乗せるだけ」。グリーン上に怖さもあったが今は払しょくされている。

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