<EARTH MONDAMIN CUP 4日目◇28日◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6699ヤード・パー72>
第3ラウンドの6番までプレーしたルーキーの倉林紅が首位と2打差のトータル6アンダー・3位タイと初優勝に向けて好位置につけた。3日目が悪天候で中止となったことで、最終日となった29日(月)は21歳の誕生日。「横浜でおいしいものでも食べようと思っていた」という一日は一転して勝負の日となった。
「初日に比べてティショットが安定していたので、フェアウェイのいいところから打てたのが良かったと思います」。第1ラウンドからは丸2日空いた第2ラウンドでは、得意のアイアンショットが冴え渡った。
大きかったのは平均4.4397と最難関だった17番パー4。「16と17番は難しいホールなので2つともパーでいけたらいいと思っていたんですけど、17番でチャンスについて、兄から『これが入るかどうかで流れが違う』と言われて集中しました」。キャディを務める兄・太聖さんの言葉に背中を押されて4メートルを沈めると、続く18番、折り返しての1番と3連続バーディ。まさに流れに乗った。
続けて行われた第3ラウンドは初めての最終組。「サスペンデッドも人生で初めてだったし、1.5ラウンド近くすることもあまりないので集中するのが大変でした。最後(6番)がボギーになってしまったけど、1つ伸ばせたので良かったかな」。このまま組み替えなしで第4ラウンドに入ることが決まっており、これまた初めての最終日最終組でプレーすることになる。
QTランク1位で臨んだルーキーシーズンはここまで13試合に出場し、予選通過が8回と安定した成績を残している。今月初めの「ヨネックスレディス」では2位タイと初めての優勝争いも経験。リランキング13位と今後も試合出場には不安がないポイントを獲得している。
倉林は宮城出身で地元の東北高に進んだ。同校は宮里藍、有村智恵、今大会で中継のインタビュアーを務めた菊地絵理香らを輩出しているが、いずれも県外出身で、宮城出身のツアー優勝者は出ていない。最終日にはルーキー一番乗り、バースデー、さらに宮城県勢初の優勝がかかる。
「あすもホールが残っているのでメンタルが大事。早く寝て、兄と戦略を考えながら楽しくできたらいいなと思っています」。宍戸ヒルズCCで研修生をしている太聖さんはこれからプロテストが控えており、キャディができる機会は限られる。ジュニア時代よりも仲良くなったという兄妹で、思い出に残る初優勝に挑む。(文・田中宏治)
