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世界基準のコースは肌が合う 稀代の飛ばし屋・幡地隆寛が首位タイ発進

世界基準のコースは肌が合う 稀代の飛ばし屋・幡地隆寛が首位タイ発進

配信日時:2021年11月11日 19時00分

ツアー屈指の飛ばし屋・幡地隆寛 念願の初Vへ好発進だ
ツアー屈指の飛ばし屋・幡地隆寛 念願の初Vへ好発進だ (撮影:上山敬太)
三井住友VISA太平洋マスターズ 初日◇11日◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>

世界基準の飛距離を持つ男は、世界基準のコースがよく似合う。今季のドライビングディスタンス313・3ヤードで1位につける幡地隆寛が、1イーグル・4バーディ・3ボギーの「67」、3アンダーの首位タイで発進した。

幡地隆寛は188cmだけど…パターはこんなに短い?【写真】

インの10番から出た幡地は5番までに3つのバーディを奪うと、名物の18番パー5は飛ばし屋らしいイーグルを見せた。フォローの風にも乗り、ドライバーショットは310ヤード以上先まで飛ばす。ピンまで169ヤードの2打目をピッチングウェッジで4メートルにつけて流し込んだ。「終わり方がよくなかった」と6、7、8番の3連続ボギーには肩を落としたが、プロ7年目の男が今年の「バンテリン東海クラシック」の初日以来の首位スタートとなった。

日本を代表するコースが肌に合っているのかもしれない。2018年に松山英樹監修、世界的な名設計家のリース・ジョーンズ氏により改修が行われ、“国際水準のトーナメントコース”として生まれ変わった。「ティイングエリアから考えさせる」ことが一つのコンセプト。多くの選手は「戦略的ではあるが、ティイングエリアからのプレッシャーが少なくなった」と話しており、同年の優勝者は、ドライビングディスタンス1位を5度獲得する稀代の飛ばし屋、額賀辰徳。「攻めやすくなった、好印象」と飛距離を武器に初優勝を遂げた。

額賀の次代の飛ばし屋、幡地もドライバーの振りやすさを感じている。日本の多くのコースでは、幡地の飛距離では着弾地点が狭くなっていることが多い。「ドライバーを気兼ねなく振れることがほとんどないコースが多い。ここだと3〜4ホールある」。気軽に振れるホールが少ないと、スイングのイメージが悪くなり、不安を感じてしまうという。飛ばし屋だけに得意クラブはドライバー。「ドライバーが悪いと他のクラブにも影響が出る。ドライバーがいいと他もいいイメージになる」とスイングもショットも好感触でラウンドできた。

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