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「競技者」から根強い人気の“飛び系”、PRGR『03』アイアンが刷新!何が良くなった?

「競技者」から根強い人気の“飛び系”、PRGR『03』アイアンが刷新!何が良くなった?

撮影・山代厚男 取材協力・カメリアヒルズカントリークラブ

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年4月17日 18時33分

昨今、女子プロが使う「軟鉄鍛造アイアン」の人気が復活してきたのに比例し、「飛び系アイアン」の需要も落ち着いてきたように見える。そんな中、アベレージ層だけでなく競技ゴルファーからも根強い人気の“飛び系”がある。それが、プロギアの2022年モデル『03』アイアンで、来たる5月16日に新作へ切り替わりを迎える。
 

なぜ、飛び系なのに競技者に人気?

 
そこで、最新モデルの性能分析を、クラブデザイナー兼スイングコーチの吉田一尊プロに依頼。現在ステップゴルフでアマチュアを指導するコーチを育成・強化し、アマチュアの悩みや実情もよく知る立場だが、新旧モデルでどんな差を感じるのか? コースで確かめてもらった。開口一番、『03』アイアンの印象を話し始める吉田プロ。

左が前作の初代『03』で、右が新作
右が前作、左が新作
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左が前作の初代『03』で、右が新作

「50代後半のシニアアスリートや、競技をやる方から根強い人気というのもよく分かりますね。バックフェースのデザインがシンプルで佇まいに品があり、【いかにも飛び系】というオラつきがないのが嬉しいというか。新作は良い部分はキープしつつ、よりシンプルで落ち着きのある感じですね。
 
両方ともソールは幅広ですが、7番で26°なのに構えて後ろに余計なモノが見えないのも好印象でサイズも少し大きめですが、すっきりしたクセのないシャープな顔つきは新作もキープされているし、長く使える感じがする。ほら、新作のソールは、トレーリングも削られていますし」(吉田)

前作(左)と明確に異なるのが、トレーリングエッジが削られていること

前作(左)と明確に異なるのが、トレーリングエッジが削られていること

旧モデルもリーディングエッジ側が削られ、幅広ソールと相まって「刺さりづらい」との声が多かったそうで、新作は後ろ側のトレーリングエッジも削り落としていた。全体のソール幅は新旧で変わらないが、この微妙な削りが「スコアというか全体的な総合力、あらゆるシチュエーションで効いてくるはず」と吉田氏。
 

後ろの削りは抜けだけでなく、上がりも◎に

 
「前側の削りはお気づきの通り、刺さりづらさや芝の薄いライでも滑りやすくしてくれますが、本当に効くのは後ろ側。打って確信しましたが、トレーリングが抜けの良さだけでなく、球の打ち出しの高さを作りやすく感じますね。旧モデルはここが角張っていましたが、ライが悪い時に不安だった人も多いはず。新モデルはより、競技者が状況に応じて使えるモノに仕上がっています」(吉田)

オフセットも抑えられた形状で「左に行き過ぎないのが印象的」(吉田プロ)

オフセットも抑えられた形状で「左に行き過ぎないのが印象的」(吉田プロ)

また、打ってみて引っかけなど「左へのミスが少なく感じた」という吉田。これには内部構造の分かる分解パーツをチェックすることで狙いが判明。「ボディ内部を切削して、余分な重量をトウ側に配置し、センター重心化を図っていますね。だから左右に打点がズレても影響が少なくなるし、どおりで素直な球が出るはずです」。
 

フェース裏側の細かな切削で弾き◎

 
もう一つ、分解パーツを見て吉田が驚いたのは、フェース裏側の切削痕だ。吉田自身は一枚物の軟鉄鍛造アイアンやウェッジを中心に手がけて来たことから「最近のクラブは見えない裏側までここまで細かな処理をするんですね」と関心した様子。

この切削は、スコアラインと互い違いで、番手によっても入れる本数が違っており、フェースのたわみを上げて初速と打感の両方に貢献するという。改めて練習場で番手ごとのキャリーを詳細にチェックし、吉田は唸っていた。
 

全番手でキャリーが2番手伸びた

 
「15年ほど前までドラコン選手だったので飛距離に困ったことがないんですが、自分のアイアンは9番で150ydキャリーが基本。でも、新しい『03』アイアンは超高い弾道で9番で175ydキャリー、7番でもスピン量によって208~215ydキャリーと驚くほどラクに飛ばせますね。

左から、6番➡7番➡8番➡9番➡PW➡AW

左から、6番➡7番➡8番➡9番➡PW➡AW

もちろん7番ロフトが26°で、9番が34.5°と自分のアイアンよりも2番手はロフトが立っているので『当たり前でしょ』という人もいると思いますが、そこまで長くもないのにこんなに打ち出しも高くラクに飛ばせるのは爽快だし、単純に、練習自体が楽しめますね。これは打たずに判断するともったいないアイアンです」(吉田)
 
より長く使えて信頼できる“相棒”にするため、細かな完成度を引き上げ、さらに実戦に強くなった“狙える”飛び系・プロギア『03』アイアン。前作の実力を知る人も、今作から知った人も、吉田プロの言う通り、ロフトだけを見て軽々に判断しないほうが良さそうだ。

>>>『03 アイアン』のホームページはこちら!<<<

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