スコアメイクを左右するセカンドショット。それを支えるのが、女子プロたちがこだわって愛用するアイアンだ。使用モデルとともに、彼女たちが使用する理由を調査してみた。
【西郷真央】
6I~PW:ミズノJPX923 FORGED(N.S.PRO 850GH neo S)※2022年発売
「前に使っていたモデル(『JPX921 フォージド』)の後継なので、初めから違和感なく打てました。クラブの抜けが良くなって、手首への負担が少ない。クラブが刺さってヘッドが返ることもなくなりますし、左右のズレも落ち着きました」(西郷)
【山下美夢有】
7I~PW:スリクソン ZXi7(DG85 R300)
山下は、「スピン量とコントロールのしやすさが良かった。シャフトはある程度しなって、しっかりしているイメージがあります。アゲインストでも球が負けません」と語る。「山型ソールが抜けの良さにつながっています。さらにヒール部を削った形状が特徴で、ソールの接地面積を減らす狙いがあります。この部分をなくすことで傾斜でも抜けが良くなり、ボールをとらえやすくしています」(ダンロップスポーツ ツアーレップ)。
【古江彩佳】
6I~PW:ブリヂストン 221CB(トラヴィル 85S)※2022年発売
「アイアンの打感が柔らかくないと古江プロはダメなんです。シビアな感覚をアイアンに求めるので、軟鉄鍛造を使うのだと思います。実は彼女は、ドライバーもアイアンもハンドファーストに構える特徴があり、上からしっかり打てるタイプ。高重心ヘッドで幅狭いソールのヘッドだと芯に当たって押し込めるのでしょう」(ブリヂストン・ツアーレップ)
【佐久間朱莉】
6I~PW:ピン BLUEPRINT S(N.S.PROプロト S)
「ヘッドがコンパクトで、球離れが速過ぎず打感が柔らかい点を気に入っています。あまりボテッとした顔が好きではなく、小ぶりなので構えたときにスッと替えられた気がしますね。シャフトはそれまで『N.S.PRO 850GH S』を使っていましたが、振り遅れる感覚があったんです。自分が振れるようになってきたので、しなりが手元寄りの『N.S.PROプロト S』に替えたことで、右へのミスが減りました」(佐久間)