PGAツアー
米国男子
全英オープン
日程 2016年7月14日-7月17日賞金総額 ―
TV/ネット放送予定ため息に消えたメジャー最少記録 ミケルソンは“63”に傷心
ため息に消えたメジャー最少記録 ミケルソンは“63”に傷心
配信日時: 2016年7月14日 22時19分
Round 1 | ||
---|---|---|
順位 | Sc | PLAYER |
1 | -8 | フィル・ミケルソン |
2 | -5 | パトリック・リード |
2 | -5 | マーティン・カイマー |
4 | -4 | スティーブ・ストリッカー |
4 | -4 | ソレン・ケルドセン |
4 | -4 | ザック・ジョンソン |
4 | -4 | アンディ・サリバン |
4 | -4 | キーガン・ブラッドリー |
4 | -4 | トニー・フィナウ |
4 | -4 | ジャスティン・トーマス |
<全英オープン 初日◇14日◇ロイヤルトゥルーン(7,190ヤード・パー71)>
「泣きたいくらいだ。ハートブレイクさ」。ビッグレフティは8バーディ・ノーボギーで8アンダーの首位スタートにも18番ホールで頭を抱えていた。46歳のフィル・ミケルソン(米国)が迫ったのは、メジャー最少ストローク記録となる“62”。最終ホールの約6メートルのバーディパットを沈めていれば記録更新だったが、全ギャラリーの視線を集めてコロがるボールはカップに蹴られて止まった。
【関連】全英オープン フォトギャラリー
偉業へのラウンドは「無風だったし、太陽が出ていた。少しおかしいくらいにね(笑)」とスコットランドらしからぬ天候の中でスタートした。前半で4つスコアを伸ばすと、距離も長く風が海からのアゲインストになるINでも17番まで4つのバーディ。「バックナインは、レフティにとっては海からくるフックの風だから、ずいぶんとラクになる。本当なら難しいはずだけど、個人的には“スライスの風”になるアウトより全然ラクなのさ」とトゥルーンの常識を覆して最終ホールに足を踏み入れた。
メジャー新記録達成の予感に誰もが心躍らせていた。同組で回っていたアーニー・エルス(南アフリカ)は18番のフェアウェイでミケルソンに声をかけた。「おい、これ“62”だぞ!?」。ミケルソンが答える。「もちろんだ。じゃなければティショットでドライバーは持たないよ」。グリーン上に足を踏み入れた時、エルスのボールはミケルソンより近くにあったが、エルスは「先に打つよ」と申し出た。優勝者が最後にパットを打つのはプロゴルフ界の決まりごと。ミケルソンの“62”ストローク目は、少しだけ早いウィニングパットのようだった。
「18番のあのバーディパットが入っていれば、歴史を作ることができたんだ。打ってからカップまで残り30センチのところまでは“入った!”と思った。カップに向かってボールが真っすぐに進んでいくところが見えた。ボールを取りに行こうとした瞬間、アドレナリンが体の中を駆け巡った。だけど、ハートブレイクが待っていて、カップを舐めて外に出た。とても辛い。歴史を作るレアなチャンスだったのに…」。
「泣きたいくらいだ。ハートブレイクさ」。ビッグレフティは8バーディ・ノーボギーで8アンダーの首位スタートにも18番ホールで頭を抱えていた。46歳のフィル・ミケルソン(米国)が迫ったのは、メジャー最少ストローク記録となる“62”。最終ホールの約6メートルのバーディパットを沈めていれば記録更新だったが、全ギャラリーの視線を集めてコロがるボールはカップに蹴られて止まった。
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偉業へのラウンドは「無風だったし、太陽が出ていた。少しおかしいくらいにね(笑)」とスコットランドらしからぬ天候の中でスタートした。前半で4つスコアを伸ばすと、距離も長く風が海からのアゲインストになるINでも17番まで4つのバーディ。「バックナインは、レフティにとっては海からくるフックの風だから、ずいぶんとラクになる。本当なら難しいはずだけど、個人的には“スライスの風”になるアウトより全然ラクなのさ」とトゥルーンの常識を覆して最終ホールに足を踏み入れた。
メジャー新記録達成の予感に誰もが心躍らせていた。同組で回っていたアーニー・エルス(南アフリカ)は18番のフェアウェイでミケルソンに声をかけた。「おい、これ“62”だぞ!?」。ミケルソンが答える。「もちろんだ。じゃなければティショットでドライバーは持たないよ」。グリーン上に足を踏み入れた時、エルスのボールはミケルソンより近くにあったが、エルスは「先に打つよ」と申し出た。優勝者が最後にパットを打つのはプロゴルフ界の決まりごと。ミケルソンの“62”ストローク目は、少しだけ早いウィニングパットのようだった。
「18番のあのバーディパットが入っていれば、歴史を作ることができたんだ。打ってからカップまで残り30センチのところまでは“入った!”と思った。カップに向かってボールが真っすぐに進んでいくところが見えた。ボールを取りに行こうとした瞬間、アドレナリンが体の中を駆け巡った。だけど、ハートブレイクが待っていて、カップを舐めて外に出た。とても辛い。歴史を作るレアなチャンスだったのに…」。