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日本ツアーからは5人が全英出場 佐久間朱莉はグーグルマップで下調べ「今回は“最低限”予選を通りたい」

2年連続2度目の出場となる佐久間朱莉が意気込みを明かす。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2025年7月31日 07時15分

<AIG女子オープン 事前情報◇30日◇ロイヤル・ポースコールGC(ウェールズ)◇6748ヤード・パー72>

日本ツアーを主戦場にするなでしこで、全英にスポット参戦するのは5人。「宮里藍 サントリーレディス」で優勝した高橋彩華、2位の岡山絵里、同大会終了時点のメルセデス・ランキング上位者で佐久間朱莉、神谷そら、世界ランキングによる繰り下がりで桑木志帆、というメンバーだ。

【写真】めちゃくちゃ牛さんがいる!

佐久間は唯一、先週の日本ツアー「大東建託・いい部屋ネットレディス」で4日間を戦って渡英した、強行スケジュール。ウェールズには月曜日夜に到着した。さっそく翌火曜日には「(夜)8時くらいまで回っていました。明るくてゴルフができちゃった」と、午後2時から18ホールをラウンド。水曜日はハーフを回り、「ゆっくり寝られているので大丈夫かな」と、時差ボケや疲れをみせない。

聖地セント・アンドリュースで行われた昨年大会は、世界ランキングによる繰り下がりで、急きょ、出場が決まった。「去年は実感がないまま飛び込んできた感じ。今回は少し準備する時間もあったので、また違った気持ちで臨める」。出場が決まってから、全英での風対策として、積極的にピン『G430』の3番ユーティリティを実戦投入。さらに現地では、「削り方を変えてバンスを少なめに」してもらったウェッジを試し、これも心強い相棒になる。

事前情報の少なかった初開催のコースについても、ちょっぴり予習してきた。「まずグーグルマップで調べて、(衛星写真で)ここが1番かな、2番かなって。今回はけっこう楽しみもあったので」。実際にコースに来てみれば、海が近かったり、アップダウンがあったりと、想像以上なことばかりだ。

今季は初優勝を含む3勝。メルセデス・ランキングは1位を独走し、年間女王争いを引っ張っている。2年連続2度目の全英では、目標も上方修正。「昨年は(予選を)通ってうれしいという気持ちだったけれど、今回は“最低限”通りたい。もうちょっと上の順位を見てもいいのかな」。持ち味のショット力に加え、今季ツアー3位につける「調子のいい」パッティングを生かすことができれば、おのずと結果はついてきそうだ。

2021年大会以来、2度目の出場となる高橋は、「全英ってフェアウェイが広いイメージだったけれど、けっこうタイト。逆に日本ぽいなっていう感じ」とコースの印象を話す。ブリストル海峡から吹く海風は「すごーく重く」、アゲンストのパー4の2打目より、フォローのパー5の2打目のほうが短い番手で打てるところもある、と笑っていた。

サントリーレディス優勝後は、「特に大きな準備はしていなくて、ショットを維持しておこうという感じでした。ガクッと落ちかけてヤバいなと思っていたけれど、ちょっとは上がってきた」と全英を見据えて過ごした。全英対策クラブもひと通り持参したが、「丸々一緒です」と変更なし。「ショットの出球がコントロールできるかちょっと不安」と話すが、もともと低い球の持ち主で、風への苦手意識も少なそうだ。

「自分のいまの実力がメジャーでどれくらい通用するか、というのは楽しみ。でも(3年前と)同じくらい不安もありますよ。まずは4日間を戦いたいです。とにかく楽しんでいきたい」と意気込んだ。(文・笠井あかり)

ほか、日本ツアー勢のコメント

■岡山絵里(18年大会以来、2度目の出場)
「下が硬くて、風が強くて、グリーンの傾斜が強くて、リンクスっていう感じ。風次第だけど、すごいアンダーパーが出るとかはないと思っている。バーディを獲りにいって獲れるわけではなくて、パーを取るようにしてガマンするコース。しんどいゴルフになるなーと思う。調子はいいので、あとは体の調子。楽しくプレーできたらと思います」

■神谷そら(初出場)
「全英来たな、って感じはあります(笑)。リンクスで自分が今の実力で通用できるのか、怖いですけど楽しみでもあります。(調子は)ぼちぼち。今月は熱中症とか、体調の面でなかなか万全ではなかった。熱中症の心配は今週はないので、そこはひとつ安心してプレーできるかな。どうなるか想像がつかない。もうちょっとイメージトレーニングをしてから(目標を)決めたい」

■桑木志帆(初出場)
「(出場権獲得の連絡は)金曜日の夜。最初は降りてくるのが10番目と言われてムリかなと思っていたので、けっこううれしい。準備はなかなかできなかったけれど、心の準備はやっていました。(メジャーは今季3試合目)余裕は全然なくて、KPMGで悔しい思いをしたので、それを晴らせるように頑張りたい。最近は日本でも成績が出せていないので、とにかく楽しむことを目標にしたい」

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