カーボンの外側にスチール繊維を巻き付けた“いいとこ取り”シャフト『SteelFiber』は世界の強~い女子選手がアイアンで愛用することは有名。でも、その「ウッド用」シャフトは聞いたことがないはず。コレを待ち望んでいた“Mr.スチールファイバー”こと、辻村明志コーチが試した感想とは?
カーボンとスチールのいいとこ取りが女子プロの鉄板に!
そもそも、日本の女子プロがこんなに『スチールファイバー』を使うようになったのは、辻村氏の影響だと言っても過言ではないだろう。弟子の選手のために率先してギアまで試す主義で、『SteelFiber』は米国で見つけた当初から気に入って自身のアイアンにも長く使用し、2年以上前から「ウッド用が欲しい」と切望していた辻村氏。
そして、ついに今年完成した『ネクサスブルー/ネクサスブラック』は、2Kないし3Kスチール繊維を全長ではなく、中間から手元にかけて採用したカウンターバランス設計だが、辻村氏の感想はどんなモノなのだろうか。
AeroTech Golf
SteelFiber NEXUS BLUE / BLACK
シリーズ待望のウッド用 !
「弟子の郡山瞳が50g台の中調子『ネクサスブルー』のSで299ydも出した後でかなり力みましたが、ボク自身は中元調子の『ネクサスブラック』60Xがベスト。手元~中間にかけてがスチールファイバーで、中元系なのに切り返しで潰れすぎる感じが少なく、インパクトではカーボンらしい弾きもある、まさに“いいとこ取り”でスチールファイバー好きには嬉しいフィール。
手元側は本当にボクがアイアン用で使う『i110cw』と全く同じ感覚があって扱いやすく、当たった時に手元にスチール感があるのが凄く好きで、ゆっくり球を押せる感じがしますね。それでいて最後はパチッ!とカーボンが球を離すフィールもあるし、今すぐに使いたいです。ボールを乗せてコントロールしやすい感覚が凄く出てくる、待望のドライバーシャフトですね」(辻村氏)
試打時は弟子の郡山瞳と試し、ぶっ飛んだ理由を「スチール繊維が巻かれた手元側の動きの安定感と、潰れすぎるフィールがなく切り返しがスムーズなこと」だと言う。選手のための〝ギアの目利き〞にますます注力する構えの辻村氏は、振動数管理された『SteelFiberプライベートリザーブ』や、大人気の『ICONグリップ』に関してもその感想をこう言う。
AeroTech
SteelFiber Private Reserve
振動数にシビアなアイアン用 !
「ボクは数年前からアイアンが『スチールファイバーi110cw』だから流れを替える必要はないですが、今回の『プライベートリザーブ』は厳格に振動数が管理されたモノと聞いて、凄く安心感を感じます。中身や性能は気に入っている『iシリーズ』そのものなので、タイミングも取りやすく打ちやすいのは当然。加えて、落ち着いたブラック基調のデザインは高級感も感じられるし、気分がアガりますよね」
「速乾で全く滑らない!」ICONグリップもお気に入り
TrueTemper
ICON GRIP
「革グローブ派のボクは雨で濡れて手が滑ることを恐れて肩周りがよく力むのですが、『ICON』グリップをバケツで濡らしてタオルで拭かずに打っても全然滑りませんでした。それどころか、ラバーが水分を吸収してすぐに表面が乾いてくれて、むしろいい感じのフィット感になることに驚きました。硬すぎず柔らかすぎず、この彫られたパターンの多さと丁度いい密着感がクセになります」
Mr.スチールファイバーこと、辻村コーチの選手のためのギアの目利きはこれからも続く。細かなスペックなどは、下記のトゥルーテンパーのホームページを確認してほしい。
✦トゥルーテンパー スポーツインク ジャパン✦
https://www.truetemper.co.jp/