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ZOZOは日本開催実現も、100%にはまだ遠い 大会側の葛藤と複雑な心境

ZOZOは日本開催実現も、100%にはまだ遠い 大会側の葛藤と複雑な心境

所属 ALBA Net編集部
谷口 愛純 / Azumi Taniguchi

配信日時:2021年10月22日 12時33分

観客動員も1日5000人と上限が設けられた。ギャラリーの“密”を避けるため、入場ゲートを複数用意。観戦エリアも、場所によってソーシャルディスタンスの維持を促すプレートが置かれている。「どう安全に開催できるか、常に知恵を絞ってやってきました。サッカーや野球はすでに動員数を増やして(競技観戦が)復活しているなか、ゴルフは競技の特性上まだそのレールには乗っていない。その中で、ZOZOとしてどのくらいの規模で行えるのかを考えていました」と畠山さんは語る。

ようやく迎えた初日は、上限に迫る4468人が会場に足を運んだ。スタートホールの両サイドをグルリと囲むギャラリーに、ホッとする半面、複雑な思いがあるのも事実だ。「1年目は1日2万人以上お越しいただいた記録もあります。色々な方の力をお借りしてたどりついたというのもありますけど、PGAツアーと我々が描きたいビジョン、ファンの方々に体感してもらいたい画(え)というものが、今の日本の状況で作り出すことができるのかどうか。そこが一番難しかったです」。
19年は、初日に1万8536人が来場。台風の影響で中止や無観客の日を挟んだが、最終日には2万5241人、トータルで4万3777人が習志野に集まった景色は圧巻だった。

「観客動員というところでは、私たちにはまだまだ100%ではありません。きちんと4日間、思い描いていた画を見たいなというのはあります」と、本来のビジョンからは確かに遠い。それでも、東京五輪金メダリストのザンダー・シャウフェレ、メジャー覇者のコリン・モリカワにリッキー・ファウラー(いずれも米国)、そして松山英樹の凱旋試合が実現。第1回大会に勝るとも劣らないドラマを、今年もファンは期待している。

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