<トラベラーズ選手権 最終日◇28日◇TPCリバー・ハイランズ(コネチカット州)◇6844ヤード・パー70>
PGAツアーの最終日は、スコッティ・シェフラーとビクトル・ホブランがトータル21アンダーで並び、現地時間あす29日午前9時に開始予定のプレーオフは“月曜決着”となった。トータル20アンダー・3位にコリン・モリカワ、トータル19アンダー・4位にマシュー・フィッツパトリックが続いた。
そのフィッツパトリックは、今大会からPING『G430 LST』ドライバーを投入し、56ホール中53回フェアウェイを捉えて「94.64%」(1位)といきなりの正確性を披露。大会初日終了後には、1W変更の理由を「トゥルーイスト選手権の水曜日にひび割れ」してから、エース1W探しに苦労してきたことを明かした。
■ずっと「ヒール寄り」の重心位置が好み
「クラブのフィッティングは単純ではないです。誰もがスイングの癖を持っていて、私の傾向を挙げると基本的にキャリアの大半で、重心位置がよりヒール側に近いモノを好んできました。特定のクラブはそういう設計じゃなく、棚からそのまま買うような市販の標準的なものは重心がトウ側にあるかもしれず、もし私に渡されたら500yd右に打ってしまうでしょう。ですから、こうした細かなディテールは本当に重要で、できるだけ自分に合うよう正しく調整しないといけない。
誰もがそれぞれの習慣やクラブの動かし方、そして異なるクラブに対する反応の仕方に違いがありますから。実際、カナダで文字通りすべてがニュートラルな設計のクラブを試したのですが、ボールを右に50ヤードも外してしまいました。それが私のスイングの反応なのです。周囲は『プロの選手なら新しいドライバーを手にすれば、ただ真っすぐ飛んでそのまま上手くいく』と思いがちですが、もっと奥深いものなんです」(フィッツパトリック)
試合毎にSG:オフ・ザ・ティを確認すると、エース『GT3』が破損する前の「RBCヘリテージ」は1R平均0.768で7位。破損後は-1.004(64位)➡0.082(43位)➡-0.245(38位)➡0.494(23位)➡-0.789(68位)と5試合で低調だったが、今回『G430 LST』の投入で0.6805(5位)と、再び順位の引き上げに成功していた。
■『G430 LST』はヒール寄りに重量調整
気になるのは、PINGとタイトリストで重心が大きく違うこと。ジェルやウェイト変更をしないノーマル設定の重心距離が、『GT3』37.46㍉/『G430 LST』41.96㍉。重心深度も『GT3』37.3㍉/『G430 LST』45.1㍉と異なるが、『G430 LST』のウェイトをヒール側に設定し、ヒール内部にジェルを加える調整が施された。
今大会の平均飛距離は降雨もあって298.3yd(39位タイ、今季平均は305.8ydの66位)だったが、肝心のボールスピードも見てみよう。『GT3』を使用していた今季の平均初速は176.88mph(79.07m/s)だったが、『G430 LST』を使って4日目の最終日は177➡176➡177➡177➡176➡177➡177mphとほぼ同等の初速域を記録していた。
クラブ契約フリーで元々PING『G210』(4I)や『S55』アイアン(5I~9I)を使用しているフィッツパトリック。「全英オープン」を控える中、はたしてタイトリスト1Wの再投入はあるのか、動向に注目したい。
