<全米女子オープン 初日◇4日◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇6699ヤード・パー71>
2年前の2024年大会は笹生優花に次ぐ2位、そして昨年が7位。2年連続でこの全米の舞台でトップ10入りを果たしている渋野日向子が、今年も活躍を予感させた。風が吹く午後組でプレーし、5バーディ・2ボギー。今季自己ベストとなる「68」をマークし、首位と2打差の3アンダー・暫定3位タイでホールアウトした。
同組でプレーしたのは、2014年大会覇者のミシェル・ウィー・ウェスト(米国)と、元世界1位のヤニ・ツェン(台湾)というレジェンド2人。そのなかでも臆さず、スコアを伸ばしていった。1番パー5は見事な寄せで“おはようバーディ”。その後はボギーとバーディを交互に記録したが、10番からの連続バーディで“貯金”を増やした。
ラウンド後には、大会を中継するU-NEXTのインタビューで笑顔も弾ける。インタビュアーを務めた上田桃子に一日の振り返りを聞かれると、「スタートでしっかりバーディが取れたのはよかった。後半はよくアプローチ、パターで耐えたなと。最後まで集中力を切らせずにできました」と、納得の表情を浮かべる。
3.5メートルを決めた10番、そして5メートル弱を決めた11番と、確かに効果的なパットが際立っていた。12番以降はパーを並べたが、ポアナ芝を相手に全体を通じてシビアなパーパットも次々と決めていく。「最後のほうは思ったより転がらない感じで、ショートしている人も多かったけど、そのなかでショートパットは打ち切れた。迷わずいけました」。スコアへのパットの貢献度を表すストローク・ゲインド・パッティングでも上位につけた。
パーオン率は50%(9/18)にとどまったが、それもアプローチでしのいでいった。名物の最終18番も、グリーン手前から1.5メートルに寄せ、パーで締めくくったものだ。「割り切って長いクラブを持っても怖がらず振り切れている。ラフに行こうがしっかり打ち切ることができた」。そんな姿勢もスコアにつながった。
今季はここまで7試合に出場し、予選落ちが4度。最高成績は5月に行われた「クローガー・クイーンシティ選手権」の47位で、ポイントランキングも154位と苦しんできた。しかし、優勝した2019年の「AIG女子オープン」をはじめ、何度も印象的なプレーを見せてきたメジャーで、今回も大きな期待を抱かせる一日になった。思わず上田も、『全米女子オープン得意ですよね?』と問うほど。ここでも渋野は笑顔を見せたが、「まずは1日目はクリアできた。あしたもあるので、それ次第です」と、すぐに襟を正す。
ホールアウト時点で首位と2打差の暫定3位タイ。昨年、唯一のトップ10入りは、この全米の7位だった。「きょうは落ち着いてプレーできたけど、パーオン率が少ない印象。(午前組のあすは)風が少ない状態でスタートできるけど、寒かったり条件が変わるので臨機応変に対応できれば」。2日目を見据えた。

