<全米女子オープン 事前情報◇3日◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇6699ヤード・パー71>
2024年大会は優勝した笹生優花に次ぐ2位。昨年大会も優勝争いを演じ7位で終えた。全米女子オープンで、どうしても期待してしまうのが渋野日向子だ。ただ、本人の胸中には「楽しみな気持ちと、不安な気持ち」がうずまく。
悲喜こもごも―、そんな感情を抱えながら、リビエラに乗り込んできた。昨年大会のトップ10の資格で出場する世界最高峰の舞台は、「出られることって当たり前じゃない」。まずは、そこに立てる喜びをかみしめている。
一方で、不安も隣り合わせだ。今季はここまで7試合に出場し、予選落ちは4回。最高成績は5
月の「クローガー・クイーンシティ選手権」で記録した47位にとどまっている。今季から取り組むスイング改造も、試行錯誤の連続。それでも、「自分としてはこれがいい方向につながっている」と信じ、前を向き続けている。
昨年は全米女子オープンでの7位がシーズン唯一のトップ10入りだった。これまで全米では幾度となく存在感を示してきたが、だからといって同じ結果が約束されるわけではない。「難しいことは難しい。とりあえずこの場にいることを楽しみたい」。過度な期待を自分に課すことなく、まずは目の前の戦いに集中する。
そんな「楽しみたい」という思いが通じたのか、初日から豪華な組み合わせが実現した。同組は、3年前に引退を表明しながら今大会限りの復帰を果たすミシェル・ウィー・ウェスト(米国)と、元世界ランキング1位のヤニ・ツェン(台湾)だ。
さらに練習ラウンドでは、チョン・インジ(韓国)、ダニエル・カン(米国)というメジャーチャンピオンたちと時間をともにした。「色々盗みながら、真似していました」。世界のトッププレーヤーたちから、大きな刺激を受ける1週間になる。
豪華な顔ぶれとともに迎える今大会。「自分も頑張らんといけん」。苦しいシーズンが続く中でも、その言葉には確かな闘志がにじむ。今年も全米の舞台で、渋野の挑戦が始まる。(文・齊藤啓介)

