<全米女子オープン 事前情報◇3日◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇6699ヤード・パー71>
23歳の早川夏未は、4年ぶりに出場する女子ゴルファー世界一を決める舞台の雰囲気を噛みしめている。「技術的にも上がってるからだとは思うんですけど、こっちの方が戦略を立てやすい。フェアウェイキープができれば、セカンドはピンに絡めやすい感じもしますね」。見える景色も19歳の時のパインニードルズロッジ&GCとは異なる。
初めての全米は、ほろ苦い記憶も残した。「81」、「76」のトータル15オーバーで予選落ちしたからだ。「4年前はラフからが大変で。止められる球も打てなくて、海外で通用しなかった」。だが、今回は感触も違う。「100ヤード以内は止められるようになっているし、ラフからも打ち分けられるようになってきた。そこは今回しっかり試したい」。こういったひとつひとつのプレーで感じる当時との差が、自信にもつながる。
4月20日に受けた日本予選会では、一日36ホールを回りトータル1アンダー。同じスコアで並んだ選手とのプレーオフを制し、なんとか補欠2番手に滑り込んだ。そして“出場権がおりてきた”という吉報が届いたのは5月26日の早朝。プロテスト合格を目指すなかで、主戦場にしているマイナビネクストヒロインツアーの試合前だった。その時は「まだ実感がない」とも話していたが、バタバタと準備を進め31日(日)の夜に、現地に入った。
コース外の対策も、初出場だった時の経験が生かされている。例えば食事面は、お米やみそ汁、うどんなどを持ち込み、これをパワー源にする。「(米国の食事は)苦手ではないんですけど、塩分や量が多くてむくんでしまう。量を気をつけたかったので」。ベストコンディションで臨むための工夫だ。
今年の全米は“通例に反し”、グリーンがそこまで硬くなく、止められるという声もよく聞こえてくる。それは早川も感じている部分で、「パー5とか狙えるところは狙って。しっかりピンを狙ってバーディを取っていけると思う」とメリハリを大事にする。ただ、飛距離はビハインドに感じている部分。「残りがUTとかになってしまう。乗せても難しいけど、アプローチは得意。きょうはチップ(イン)を何回かしたけど、拾っていくゴルフになりそうですね」。強みを生かしたゴルフで対抗する。
「日本予選の後から、ショットを重視して練習するようにしてきました」と、イメージを持って、ここまで調整を続けてきた。携えてきたクラブが、ゴルフパートナーのオリジナルブランド『ネクスジェン』というのも異色。『使っているのはここでひとりかもしれないですね』と問うと、うんと答える。ただ信頼は厚い。「海外でもめちゃくちゃいい…海外の方が合ってるかもしれない。めちゃくちゃ打ちやすいです」。道具も、自信を増すため重要な要素になっているようだ。
「めちゃくちゃ頭は使います。でも景色はすごいし、リラックスできるかな。4日間しっかり回りたいです」。7度目の挑戦となる今年のプロテストに向けても、これ以上ないモチベーションにつながる舞台。今年はいい思い出を残して、日本に戻りたい。

