<全米女子オープン 2日目◇5日◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇6699ヤード・パー71>
リビエラCCの名物ホールとして知られる10番パー4で、昨季の日本ツアー年間女王・佐久間朱莉がショットインイーグルを決め、ギャラリーを沸かせた。
310ヤードと距離の短い10番は、右斜めに長く伸びるグリーン形状が特徴。グリーンを広く使うためには、フェアウェイ左サイドのバンカー手前に運ぶのがセオリーとされる。佐久間は教科書通りのティショットで絶好のポジションにつけると、残り74ヤードから58度のウェッジを一振り。「完璧だった」というセカンドショットは、カップの約1メートル奥に着弾し、バックスピンでそのままカップイン。スタンドから大歓声が沸き起こった。
午前組だった初日はイーブンパーの「71」。午後になるにつれて風が強まるリビエラCCだけに、この日は耐えるゴルフを覚悟し、「しっかりマネジメントしていきたい」とスタートした。
1番でバーディを先行させたが、2番でボギー。さらに7番でもスコアを落とし、1オーバーで前半を折り返した。それでも後半、10番のイーグルを号砲に11番パー5でもバーディを奪取。一気にリーダーボードを駆け上がった。
だが、その勢いは長く続かなかった。「もう少し耐えたかった」と振り返ったように、後半序盤で築いた3アンダーの貯金を12番以降で使い果たしてしまう。それでも厳しい午後のコンディションの中で踏みとどまり、「ギリギリ踏ん張れたかな」と自らを評価した。
スコアは1オーバーの「72」。しかし上位陣も思うようにスコアを伸ばせず、トータル1オーバーながら首位とは5打差。初出場となる全米女子オープンで、まずは決勝ラウンド進出を決めた。
今季は日本ツアーでメルセデス・ランキング首位を走るなど好調を維持している一方、初日に出遅れても週末に巻き返す展開を何度も演じてきた。「チャンスはあると思うので、まずは自分のプレーに集中してうまくできたら」。気づけば上位に顔を出しているのが今季の佐久間だ。初めての全米でも、“振り向けば佐久間”、そんな追い上げを期待したくなる。(文・齊藤啓介)

