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4月の優勝争いから苦悩の時間への2カ月間 渋野日向子の言葉でひもとく“変化”

4月の優勝争いから苦悩の時間への2カ月間 渋野日向子の言葉でひもとく“変化”

配信日時:2022年6月20日 11時40分

「出だしから難しかった。ほぼほぼ(ドライバーショットが)右にいっていた。ラフがすごくて狙えなかったし、どのクラブを持てるんだろうとか。パーを拾うのに精一杯な感じで、前向きになれませんでした」

ドライバーだけではなく、スコアメイクできないのはマネジメント上の問題など、複合的な理由なのはもちろんのこと。それでも2日間で大会を終えることが決定的になるとすぐに、渋野はショット練習場に向かい、クローズ時間ギリギリまでドライバーを振り続けた。

そのなかには、ボールを直接地面に置いて打つ、いわゆる直ドラでの練習も含まれる。渋野はその直前の会見で「単純に体が伸びあがってしまっていたというのは想像がつく。そこを修正しながらいろいろ考えてやってはいたけど、逆に力んで今度は左に曲がってしまったり」と、ドライバー不振の原因を分析していた。低くクラブを振り抜かないとボールにしっかりミートしない直ドラ練習で、あおり打ちの矯正を行っていたことも、今も続く「試行錯誤」の一環だ。

この頃は帰国前に米カリフォルニア州で出場した「パロス・ベルデス選手権」から、上記のブリヂストン、そして再渡米して迎えたメジャー「全米女子オープン」と、結果的に3試合連続で予選落ちという苦しい時間を過ごした。その全米ではドライバーというよりも、「寄せたいって思ったところでリキんでしまって左に外す場面が多かった。ウェッジの距離感が合わなかったら何がほかに合うんだという感じ」と、昨年から取り組むパー5の攻略が機能しなかったことを悔やんだ。

ようやくトンネルを抜け17位で終えた2週前の「ショップライトLPGAクラシック」でも、「ショットの調子が戻ってきたという感じではない」と話していた。さらに「悪いときはクセでトップがすごく低くなってしまう。トップが低いから、ボールをとらえたあと、あおり打ちになってしまう」と、ここでもインパクト前後で上体が伸びあがってしまうことを問題視していた。

こうして迎えたのが先週の「マイヤーLPGAクラシック」だった。初日のスタート2ホールでティショットが右のラフに飛び込み連続ボギーを叩くと、「ガタガタになった」と3オーバーの出遅れ。そして2日目はドライバーこそまとまったものの、そこからチャンスを作れずトータル4オーバーで予選落ちを喫した。

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