<JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 3日目◇4日◇西那須野カントリー倶楽部(栃木県)◇7036ヤード・パー72>
開幕当初に負った左手首のケガから解放された清水大成が、ボギーなしの「64」をマークし、トータル18アンダーで単独首位に立った。ベースボールグリップが代名詞だったが、今季はインターロッキングに変更して開幕。それをさらに、オーバーラッピングに変えて戦っている。
清水はベースボールグリップを提唱する篠塚武久氏のもとでゴルフを学んだ。時松源蔵、出利葉太一郎、女子の後藤未有ら同門の選手は、いまもベースボールグリップのまま。そんななか、清水はグリップの変更に踏み切った。
「理由はやってみたいと思ったから。指一本分ですけど、右ひじが体に近づくので一体感が出るんじゃないかと思って始めました」。半年間、インターロッキングでのプレーを続けてきたが、「指の絡ませ方が分からないというか、違和感があるとそのまま一日続いてしまう」と、3週間前にオーバーラッピングに変更した。
グリップ変更の影響は、効果よりも先にケガという形で現れた。「開幕のニュージーランドの試合で変なライから打って手首に違和感があったんですけど、それが悪化しました。グリップの影響もあると思います」。国内開幕から3試合を欠場。痛みを抱えたまま強行復帰したが、結果は伴わなかった。
ケガで思うように練習ができなかったことが不調の原因。痛みがなくなり、3週間のオープンウイークの間にしっかり練習に取り組んだことが今大会の好調につながっている。「ハーフスイングとか、8Iで100ヤードも飛ばないぐらいの小さなスイングから正しいプレーンで打てるように基礎的な練習をしてきました」。新しいグリップもかなり馴染んできたようだ。
今大会は例年、優勝スコアが20アンダーを超える伸ばし合い。この日も「63」が2人、「64」が清水を含めて2人とビッグスコアが飛び出した。「バーディを取ってもあんまり順位が上がらないなと思ってプレーしてました(笑)」。天候次第ではあるが、最終日もこの流れは変わらないはずだ。
「今は首位ですけど、あした自分がスタートするころには10位ぐらいになっていると思う。緊張する暇もなく、最初からガンガン行かないとダメですね」。グリップ変更という決断が正しかったことを自分自身に証明するためにも、あすは負けられない最終日となる。(文・田中宏治)
