<JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 2日目◇3日◇西那須野カントリー倶楽部(栃木県)◇7036ヤード・パー72>
巻き肩にならない、猫背にならない、腰をそり過ぎない。今週はスイング以上に歩き方を意識しているという河本力が8バーディ・1ボギーの「65」で回り、首位と1打差のトータル11アンダー・3位タイと絶好の位置で決勝ラウンドを迎える。姉の結は今季すでに2勝。「一緒にいい年にしたい」と3年ぶりのツアー3勝目を狙う。
7036ヤード・パー72は男子ツアーでは短いセッティング。飛ばし屋の河本は「きょう1Wを使ったのは3回ですね」とほとんどのホールでティショットにアイアンを使用した。最終ホールとなった9番パー4(413ヤード)はティショットに4Iを使用。残り165ヤードの2打目は9Iで4メートルにつけてバーディ。上がりを2連続バーディとしてフィニッシュした。
前半にはアンラッキーな場面もあった。16番パー5のティショットはわずかにラフにこぼれた。「右側にすごい泥が付いていたんで、右に曲がるかなと思ったら左にグーンと曲がっていって…」。フェアウェイに残っていれば、プリファードライで拭けたボール。8Iで楽々2オンのはずが、ボールは左の池に飛び込んだ。
いらだってもおかしくない場面だが、次に考えたのは歩き方だった。「ワンチャン助かってないかなって早歩きはしたけど、姿勢はちゃんと意識してました(笑)」。ドロップ後、残り43ヤードの4打目を1メートル強に寄せると、これを沈めてピンチを脱した。
「考えることがあると、もったいないミスも減るし、ミスの後も今やるべきことを考えるのでメンタル的にもいいなと思います」。歩き方を意識したのはトレーナーのすすめで、体のバランスを考えてのことだが、そこにはプラスアルファの効果もあったようだ。
3週間のオープンウィークの間には姉と練習する機会もあった。「最近『大丈夫か?』と『やれよ』ぐらいしか言われないんですけど、アドバイスももらいました。『軸だ』って言われてます」。コーチはいないため、互いのスイングを良く知る姉とのやり取りも貴重な時間だ。
上位で迎える決勝ラウンドもやることは変わらない。「課題はありますけど、今やれることをやる。皆さんにはいい姿勢で歩いているところを見てほしいです(笑)」。ルーキーだった2022年に2勝を挙げて以来、優勝はなし。そろそろ、未完の大器が目覚めてもいいころだ。(文・田中宏治)
