<JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 3日目◇4日◇西那須野カントリー倶楽部(栃木県)◇7036ヤード・パー72>
ツアー7勝の今野康晴を伯父に持つ今野大喜が初優勝のチャンスを迎えた。首位タイでスタートしたこの日も「67」とスコアを伸ばしトータル17アンダー。首位の座は明け渡したものの、1打差の単独2位と絶好の位置をキープした。
一日の流れを決めたのは4番のバーディだった。「1番でチャンスを外して変な感じがあって、4番も気持ち悪さがあったんですけど、それが入ったのが大きかったですね」。1メートルを難なく沈めると、ここから4連続バーディと一気にスコアを伸ばした。
終盤16番パー4のボギーで首位陥落となったが、引きずる様子はない。「今日のミスは16番の2打目ぐらい。難しい状況だったので、あれをまっすぐ打てるように練習すればいいかなって感じです」と冷静に振り返った。
香妻陣一朗と一緒に合宿をしていた関係で昨年から今野も森守洋コーチの指導を受けるようになった。それまで、体の動きを意識していたが、森コーチはクラブの使い方を重視する。「プロになってクラブの動きを抑えるようになっていたので、考え方が逆でした。子供のころに伯父さんに同じことを言われたなということもありますね」。
森コーチは堀琴音や菅沼菜々など多くの女子プロ、さらにはアマチュアも指導。「忙しい方なので、教えてくださいって、ストーカーのようにLINEしてます(笑)」。直接会って指導を受けたのは2カ月前までさかのぼる。
「腕が遅れて、ヒジが体の正面から外れる癖があるので、その点でアドバイスをもらいました。それから調子は悪くないので、動画を送ってチェックしてもらうぐらいです」。右腕の動きが身についてきたため、現在はプラスアルファで左腕の使い方も意識。ショットの前に必ず左だけで素振りをするのは、そのためだという。
伯父の康晴とは子供のころから、ゴルフの話をたくさんしてきた。「優勝争いの心構えみたいな話もしたと思うんですけど、ラウンド中は忘れちゃうというか、そんなことを考えてる余裕がないんですよ。仲はいいですけど、僕ももう30歳手前。今日も特にアドバイスとか、連絡は来ないんじゃないですかね」。初優勝を果たした暁には、自ら連絡するつもりだ。
「最終日に爆発したい気持ちが強いので、今日は気楽にやっていました。明日も今日のようにがっつくことなく、やれることをやって、いい結果が待っていればいいかなと思います」。優勝争いは3打差の13位タイまでに17人がひしめく大混戦。慌てることなく、最後までこの強烈な伸ばし合いに食らいついていく。(文・田中宏冶)
