<資生堂・JAL レディス 2日目◇3日◇戸塚カントリー倶楽部 東コース(神奈川県)◇6487ヤード・パー72>
昨年のプロテストに合格した98期生。今季ルーキーとしてレギュラーツアーを戦う選手も多いが、誰が一番乗りで初優勝を果たすのだろうか。2度の4位タイを含む、トップ10入り4回の藤本愛菜は、最初の優勝者になりたい、という。
ここまで15戦してメルセデス・ランキング(MR)は19位と安定した成績を残す藤本。ルーキーのなかで最上位につけ、シード権も見据え、もっとも初優勝に近い存在だ。この日は、5バーディ・1ボギーの「68」で回り、首位と3打差の12位タイで滑り出した。
序盤は雨の影響でソフトになったグリーンに対して、「いいショットを打っても戻り過ぎちゃって」とスピンバックでピンから遠ざかることが多かったという。ラウンド途中から、「ちょうどの距離でフルショットではなく、大きな番手でコントロールしたり」と、フェアウェイから打つ場合は、グリーン形状によってスピン量をコントロールして距離感を合わせた。修正力の高さが光り、好発進につなげた。
初優勝の三文字も近づいている。「あまり欲張りすぎても遠回りしちゃう気がするので、1試合、1試合に集中して、チャンスが来たときにつかめれば。あまり優勝を意識しすぎても空回りしそうで…。いまできることを精一杯やれれば、いつかチャンスは来ると思っているのでそこを狙っていきたい。あしたもしっかり伸ばしたい」。意識しすぎずに、虎視眈々とだが「ルーキー1番乗りは狙っています」と力強く話す。
「コウちゃんは、もう勝てるんじゃないかなっていう雰囲気も感じています。ルーキーで一番うまいと思います」。初優勝一番乗りのライバル的存在なのが、コウちゃんこと、倉林紅だ。QT1位で前半戦の出場権を獲得し、「ヨネックスレディス」では優勝争いを演じて2位タイに入っている。
倉林はこの日、6バーディ・3ボギーの「69」で25位タイスタート。「グリーンがやわらかいので、フェアウェイから短いクラブで打つと距離を合わせるのが難しかった。そのぶん、パットが入ってくれました」。バーディパットも、パーパットも3メートル前後の距離を沈めることができたという。
「100ヤードぐらいのスピンをコントロールするのが難しい」とパー5や短いパー4での対策はあすまでにしっかりと練るつもり。「いい意味でハマれるコースだと思います。あすから爆発できるようにがんばりたい」と残り2日で上位との差を詰めていく。
「早く優勝したいという気持ちはあります。ルーキー優勝一番乗りもです。(藤本)愛菜とずっと二人でどっちが先に勝つか言い合っています(笑)。いいライバルです」と、しっかりと意識している。
学年は倉林が1つ上だが、アマチュア時代の海外遠征で同部屋になってから親交が深いという。プロ同期でQTもお互いに通過。「いまでは一番仲がいい」存在でもある。「お互い高め合いながらできています。2人で競い合いながら、負けないようにがんばりたいです。二人で優勝争いできたら一番うれしいです」と、初優勝を狙うライバルとして切磋琢磨している。
ルーキーでは吉﨑マーナが「ニチレイレディス」でプレーオフまで進んで2位に入って存在感を示した。今週はトーナメント初開催のコースで、ベテランも新人もコースの経験値は大きく変わらない。伸ばし合いのなか、誰が勝つか分からない試合展開で、ルーキーの初優勝者が誕生するかもしれない。
