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「次はアメリカで優勝したい」2年ぶりVの石川遼が見せた進化

「次はアメリカで優勝したい」2年ぶりVの石川遼が見せた進化

配信日時:2014年7月6日 19時56分

プレーオフを制し2年ぶりのツアー優勝!
プレーオフを制し2年ぶりのツアー優勝! (撮影:米山聡明)
長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 最終日◇6日◇ザ・ノースカントリーGC(7,050ヤード・パー71)>

 過去最高となる7,991人のギャラリーが固唾を呑んで見守る中、石川遼のウィニングパットがカップに沈んだ。会場を割れんばかりの歓声と拍手が木霊する。国内男子ツアー「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」の最終日。3ホールに及ぶプレーオフを制して、石川が2012年「三井住友VISA太平洋マスターズ」以来となる2年ぶりのツアー優勝を達成した。

2年ぶりの優勝をフォトギャラリーで振り返る!

 石川が辿った逆転への道筋は決して平坦なものではなかった。首位を走る小田孔明との2打差を追いかける石川だったが、2番で短いパーパットを外して3パットのボギーを先行。続く3番では13メートルのパットを沈めてバーディとしたが、4番を小田がバーディとした時点でその差は“3”に広がった。

 しかし、開幕前から石川が強調してきた“ショット力”が試合の流れを変える。8番ホールでセカンドショットをピン奥1メートルにつけてバーディとすると、9番では7メートルのパットを沈めて連続バーディ。さらにパーを3つ並べて迎えた難関13番ホールでは、170ヤードのセカンドを8番アイアンで1メートルにピタリ。「世界のどのコース、どのセッティングでも通用する」と自画自賛のスーパーショットでトータル9アンダー、小田と並ぶ首位タイに浮上した。

 完全に流れを掴んだかに見えた石川だったが、続く14番で3パットのボギーを叩いて後退。それを取り戻すべく、15番ホールでは再びピン1メートルにつけるスーパーショットを披露したが、小田も負けじとピン2メートルにオン。互いにバーディを奪い、試合は再び膠着状態に。最終ホールを迎えた段階では小田の1打リード。試合終盤はまさに“逃げの孔明”が描くシナリオ通りに試合が進んでいった。

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