<全米オープン 2日目◇19日◇シネコック・ヒルズGC(ニューヨーク州)◇7440ヤード・パー70>
2023年大会覇者の32歳、ウィンダム・クラーク(米国)が、2位に4打差をつけるトータル7アンダーの単独首位で決勝ラウンドに進出した。初日に「64」をマークして首位発進とすると、この日も強風のなかで3バーディ・2ボギーの「69」にまとめた。
歴代覇者としてこの大舞台に立つのは3度目。大会開催前の月曜日には「本当に素晴らしい。メジャーチャンピオンであることはゴルフにおいて最高の栄誉の一つですし、こうして戻ってきてその感覚を再び味わい、チャンピオンズロッカールームにいられるのは本当に特別なことだ。そして、この素晴らしい大会に戻ってくるたびに、2023年のあの素晴らしい一年を思い出させてくれる」と感慨を口にした。
舞台となるシネコック・ヒルズGCは、2018年大会以来の開催。当時クラークは出場していないが、「個人的にこのコースが好き」と明かす。「僕がチェリーヒルズで育ったからだ。あそこもウィリアム・フリン設計のコースで、シネコックも同じ。そういうつながりもあって、ここに来る前からプレーするのがとても楽しみだった」。
18年大会はブルックス・ケプカ(米国)がトータル1オーバーで制しており、その難易度の高さは折り紙付きだ。攻略のポイントについては「フェアウェイにいればいつでもいいゴルフができると感じている。ティショットは比較的広めなので、それは楽しみ」と話していた。
実際、この2日間はフェアウェイキープ率75%(21/28)の34位、パーオン率78%(28/36)の4位と安定したショットが光る。「初日はティショットがとても良くて、グリーンに対してはかなり保守的に攻めた。このコースはやはりグリーンが難しいからね。きょうも同じような戦い方だった。ショットの精度は少し落ちたけど、安全なターゲットを狙い続けたことが結果につながったと思う」と振り返った。
そのグリーンこそが「一番の難しさ」と、最大の難関だ。「しっかりと正しい位置につける必要がある。次に重要なのは、パッティングの距離感だ。3パットを避けたり、難しいパットを残さないようにできれば、最も成功するのはそういうプレーヤーだと思う」と分析。「このグリーンで風が吹くと本当に難しくなる。重要なのは忍耐力。本来なら入るはずのパットを外すこともあれば、逆に入ることもある。シネコックが与えてくる試練を受け止めて、とにかく我慢強くプレーし続ける必要がある」と警戒する。
この2日間での「目標は10アンダーか11アンダー」の2ケタアンダーを狙っていたが、1ケタで折り返し。「9番で短いパットを外したし、7番でバーディを取れなかったし、6番はもったいないボギーだった。正直、2桁アンダーにいてもおかしくない内容だった。ただ、自分のベストではないなかでも首位にいるのはポジティブ。週末は最高のプレーをしたい」と前を向く。
昨年は予選落ちと悔しさを味わったが、今年は大会2勝目へ向け、絶好の位置で週末を迎える。「去年はいい位置にいても不安があった。でも、いまは違う。どんな状況でもいいプレーができるという自信がある。勢いは大きいし、それを維持していきたい」。ツアー屈指の難コース“シネコックの試練”を乗り越え、再び頂点に立てるか。
