ただ毎日8000ヤードを超えるわけではない。19年大会の予選ラウンドは7600ヤード台に設定。8016ヤードは決勝ラウンドの3日目限定。19年大会に優勝した池田勇太は、8000ヤード超えの3日目に「66」をマークしている。出場選手の平均スコア75.386を大幅に上回る異次元のスコアだった。
予選ラウンドでは「なんで8000ヤードにしないんだ!?」と池田。7600ヤード台の場合、ティイングエリアを前に出して距離を短くするが、池田にとってはフェアウェイバンカーが気になったり、余計に難しさを感じたという。「今はドライバーの飛距離も精度もあるから、(8000ヤードでも)長く感じないし、難しさも感じない」。3日目のドライビングディスタンスは310ヤードを記録。2打目で200ヤード以上残ってもロングクラブの精度も高く、距離の長さは関係ないとばかりにスコアを伸ばした。
日本に比べると海外の試合の方が距離設定の長いコースは多い。ロングクラブの精度アップ、距離に対しての免疫をつけるためにも和製モンスターは最適だ。池田も「立ち向かっていく気持ちが出た」と自分の持っている技術をすべて出して臨んだ。今季はこの舞台では開催されないが、次にモンスターが出現するのはいつになるのだろうか。