弾道計測器の代名詞ともいえるトラックマン。昨年2月に発売されたインドア専用の計測器『トラックマンiO』の売り上げも好調で、日本国内に同社の計測器が設置されているインドアゴルフは約400施設、年平均で27.9%も伸びているという。
同社のゼネラルマネージャー、ディビッド・カーデュー氏によれば、米国ではゴルフ場でプレーする人よりも「オフコース(コース外)でプレーする人が増加している」(カーデュー氏)という。トップゴルフなどエンターテイメント要素の強い練習場が人気で、海外ではバーエリアを併設したトラックマン設置施設が多数ある。ゴルフ場以外でゴルフを楽しむゴルファーに向けて、サービスを拡充していく方針を取っているそうだ。
日本市場も近年夏場の厳しい暑さなどの気候要因やスペースの制限などの問題で、インドアゴルフのニーズは高まっている傾向にある。『トラックマンiO』にアタックアングルの解析機能を追加したり、2つのタッチスクリーンを搭載した専用のディスプレイ『トラックマンキオスク』を開発するなど、さらにインドア事業を強化していくという。
440以上のコースを収録するトラックマンのバーチャルコースには、日本をモチーフにしたファンタジーコース「東京ガーデン」が登場。世界で13番目のこのファンタジーコースは、JLPGAのツアーにも出場経験がある岩周里紗氏が監修。感覚の鋭い日本のゴルファーは映像のズレなどを敏感に感じ取るため、「開発チームと何度もテストを重ね、これぞ日本だと思えるよう細かいところまで徹底的につくりこんだ」(岩周氏)という。
「東京ガーデン」はパー3が全9ホールの構成、約15分でプレー可能。この夏はまた厳しい暑さが予想されているが、そんな時にゴルフを楽しむ際は涼しい室内でバーチャルゴルフがいいかもしれない。