<~全英への道~ミズノオープン 3日目◇30日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇7480ヤード・パー72>
二度あることは三度ある。そんなことわざがあるが、まさか米澤蓮に、またしてもトラブルが起きるとは誰が想像しただろうか。
初日は会心の一打がヤシの木の中に“バスッと”入ってロストボール。2日目は打とうとした球が「動いた“気がした”」と自己申告して1罰打のペナルティとなった。そして3日目は、「エースドライバーのヘッドが割れました」と、まさかの事態に見舞われた。
3打差2位から出て、「しっかり乗せて2パット。ストレスのないゴルフ」を展開していた。6番パー5でバーディが先行すると、10番で30メートル、13番で17メートルという超ロングパットを沈め、順調にスコアを伸ばしていった。
14番で「トラブルじゃないボギー」を打ったが、「ショットもパットも安定していた」と立て直し、最終18番まで“トラブルなしで”やってきた。
ところが、ティイングエリアでふとドライバーのフェースを見ると、違和感を覚えた。「薄い線のような、傷のようなものがある」。大きな問題はないだろうとティショットを打ったが、改めてフェースを触って確認すると、「爪が完全に引っかかったんです。そこで割れていると気づきました」と上部に亀裂を発見した。
「正直、いつ割れていたかも分かりません。(ドライバーは)打ったらすぐヘッドカバーをするので。それに球が変に曲がったり、飛距離が落ちたりもしていなかった。割れていたのがフェースの上の方だったので、影響がなかったのかと思います」
ラウンド中に損傷したクラブをホールアウトまでそのまま使用することは、規則上、問題ない。ただ、フェースが割れた状態のクラブはルール不適合になるため、あすのラウンドでは使用することができない。優勝争いの最終日に“エースドライバー”を欠くことになってしまった。
「スペアが2つあるので、今から練習場に行って試します」。そう言い残して向かった練習場では、キャディと「ディープに見えない?」「球がつかまらない」と意見を交わしながら30分ほどボールを打ち続けた。現時点では「今週新しく作ってもらったスペアと、前から持っているスペアがある。前から持っている方なら、なんとかなりそうです」という結論になった。
首位と3打差の3位タイ。十分に優勝を狙える位置だけに、エースドライバーの喪失は痛手かもしれない。それでも、「ここまで毎日ボギー1つだけ。3日間できたことがあすもできれば、チャンスはあると思う」と前を向く。人間万事塞翁が馬。これまでのアンラッキーも、あす起きる幸せの予兆なのかもしれない。(文・杉本夏希)
ゴルフ規則4-1a(2)※一部抜粋
ラウンド中やプレー中断中に損傷した場合、クラブを乱暴に扱った場合を除き、プレーヤーはそのクラブを修理するか、他のクラブに取り替えることができる。しかし、損傷の内容や原因が何であっても、そのラウンドの残りについては引き続き適合として扱われる。
そのラウンドの残りでは、プレーヤーは次のことができる:
・その損傷したクラブで引き続きストロークを行うこと
・クラブを乱暴に扱った場合を除き、プレーヤーはそのクラブを修理するか、他のクラブに取り替えること
